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M.S.side
「…くしゅんっ」
体の芯まで冷えるような寒さで、体が震えた
家を飛び出した時は、まだ日があったのに…今はもう真っ暗
どれぐらい歩いたのかな…
分からない
聡「はぁ…」
…どうしよう
どんな顔して家に戻ればいいか分からないや
…いや、もう戻る資格なんてないのかもしれない
お休みをもらっている間に、みんなはどんどん大人になっていった
追いつかなきゃ、頑張らなきゃ、足手纏いにならないようにしなきゃって思って、ダンスレッスンも頑張っていたんだけど…
ケンカした挙句、家を飛び出すなんて子どもみたいだ
結局、俺は成長してないし、ずっとずっと子どものまま
聡「…はぁ、っ、」
悔しくて、また涙が出てきそうになって、咄嗟に下を向いた
泣いちゃいけない
絶対に、泣きたくない
バンッ
聡「あっ、すいません…」
下を向いていて、人と肩がぶつかってしまった
謝らなきゃ、と思って慌てて顔を上げると
「いってぇー！」
聡「え、あっすいませ、」
…いかにもガラの悪そうな男の人が3人
怖いな…
いや、でもぶつかって迷惑かけちゃったのは俺だよね
ちゃんと謝らなきゃ
「ヤッベェー！なんかむちゃくちゃ痛いわー！」
聡「えっ、えっ、大丈夫、ですか…？」
俺がオロオロとしていると、男の人たちはニタニタと気味の悪い笑顔で笑った
…ど、どうしよう、
怖い…
でも、悪いのは俺だし…
「ちょっとこれ、病院行かなきゃいけないわー！！」
聡「えっ、」
「ってことで、お兄さんお金ちょうだい」
…お金…？
えっ、お金渡さなきゃいけないの…？
怖くて、でも、悪いのは俺だし、どうしていいのか分からなくて手が震える
すると、いきなり男の人に肩を掴まれた
聡「っ、やっ、」
「…お兄さん、よく見ると可愛い顔してるじゃん」
やめてって言いたいけど、怖くて体が固まってしまって何も言えない
いやだ、
怖い、
気持ち悪い、
「ほんとだー！可愛い顔じゃん！」
「慰謝料は、俺らと遊んでくれたら特別にチャラにしてやるよ」
聡「…っ、」
「ほら、遊びに行こ」
逃げなきゃ、って思うけど3人に勝てるわけもなく
強引に引っ張られる
助けてって言わなきゃいけないけど、怖くて声が出ない
どうしよう、
怖い…っ、
助けて……
「松島！！！」
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ユミ - 先日はリクエストありがとうございました！勝利が帰宅したら聡ちゃんが玄関で倒れていて入院。勝利はかなり心配していたのに、お見舞いに行ったら聡ちゃんが新人の男性看護士と仲良くなっていて、勝利がヤキモチ？やくみたいなのをお願いします。 (2020年12月13日 0時) (
レス) id: a3ebf6f40d (このIDを非表示/違反報告)
む〜 - 風磨くんがぎっくり腰になってしまうお話が見たいです。 (2020年12月10日 15時) (レス) id: dba17a9be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロン | 作成日時：2020年10月15日 16時
