シェアハウス物語16

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N.K.side

午前中、ひとりで別仕事を終えて、午後からは菊池と勝利とふたりで雑誌撮影


健「おはよー」

勝「あ、おはよう」

めっちゃ楽屋が静かだったから誰もいないかと思ったけど、勝利達はもう楽屋に入っていた


いや、まあこのふたりが楽屋でガヤガヤと騒いでることはあんまりないけど…

それにしても、ちょっと静かすぎない…？



健「あれ、菊池寝てるんだ」

勝「あぁうん」

ソファーを見て、この楽屋が妙に静かな理由がやっと分かった。菊池が寝てたからか。

ソファーで眠る菊池に、最近勝利のお気に入りの上着がかけられていた



勝「風磨くん、ちょっと具合悪そうで」

健「え？」

え、そうなの？

でも勝利がいうなら間違いないだろう


勝「なんか、お腹の調子悪いのかもしれなくて。
でも隠してるっぽいから、とりあえず気づいてないふりしてるんですけど…」

健「あぁー…なるほど」

菊池のことが心配になると同時に、勝利はなんて聡い子なんだと感心する


そっかー…腹の調子悪いのか

今は眠れてるから、ちょっとこのまま寝かせておいてあげたい



健「俺、撮影順を変えられないかスタッフに聞いてくるわ」

勝「あっうん。お願いします」

もともと、菊池、勝利、俺の順番だったソロカットの撮影

菊池を一番最後にできれば、あと30分は眠れるはず



.


スタッフさんは心良く順番の変更を受け入れてくれて、一番最初になった勝利が撮影にいった


風「…んっ、」

健「あっ起きた？
菊池一番最後だから、まだ寝てていいよ」

風「ん、」

果たして俺の声が届いていたのか、いないのか

曖昧な返事をして、楽屋を出ていった



トイレかな…

それにしても、思ったより顔色悪かったな


これは、結構ちゃんと支えてあげないといけないな

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