シェアハウス物語16

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K.F.side

なんか腰が痛いな、と感じたのは今朝

痛いっていうか違和感があるっていうか
とにかく何となく調子悪いなって感じで


でも、この程度の腰の違和感で振り入れを休めるわけもなく
腰ベルトだけ一応巻いて、スタジオへ



「風磨！そのターン遅れてる！」

風「はい」

踊り続けたら痛みは当然のように悪化して

なかなか体が思うように動かなくて、久しぶりに怒られっぱなしのレッスンだった



健「腰、どんな風に痛むの？」

風「どんな風にって言われても…」

健「どれぐらい？すっごく痛いの？」

風「んー？」

腰が痛いことが目ざとい中島にはバレて、めちゃくちゃ心配してくれてるんだけどさ、質問責めにされてちょっと困る

そんなに質問されても返答に困るわ(笑)




健「もうこのまま帰ってもいいよ？
また別の日に練習すればいいし」

風「いやいいよ。振り覚えてるうちに、揃えるところまでやっちゃった方がいいでしょ」

健「まぁ…そうだけどさ…」

振り入れだけでダンスが完成するわけもなく、このまま5人で振りをそろえるためのレッスン

絶対、今日やっちゃった方がいいに決まっている




風「やっちゃお。別に俺はできるから」

健「ん、まぁ菊池がそういうなら…。
無理しないでよ」

風「ん」

なんとも言えない痛みがある腰をトントンと叩いて

これぐらいの痛みなら大丈夫、と
自分を鼓舞して鏡の前に立った

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