シェアハウス物語12

君と共に【S.S.】 ページ6

N.K.side

ドラマの撮影を終えて、
家に着いたのは深夜1時過ぎ

眠い…
とりあえずすごく眠い



健「ただいま…あれ？まだ起きてたの？」

風「おー…うん、ちょっとね」

こんな時間だからもう全員寝てると思ったのに

風磨が缶チューハイ片手に起きていた



風「飲む？」

健「いや、いいわ」

風「ちょっと話あるんだけどいい？」

話？えっ何それ、怖いんだけど…

風磨からこんな時間に話を切り出すなんて滅多にない
なんかあったの？すごい重大な問題？



風「そんな不安そうな顔しないでよ(笑)
大した問題じゃないから」

健「あっそう…。で？なに？」


大丈夫、大丈夫…

今、風磨が大した問題じゃないって言ったし…



風「勝利がさ、最近帰り遅いじゃん」

健「うん。…え？でも仕事でしょ？」

風「それがそうでもないらしくて」

健「え？」

最近、勝利の帰りが俺よりも遅い

でも24時間テレビ関連で各々別のスケジュールで動いてるから
仕事が忙しいとしか思わなくて気にしてなかったんだけど…


風「勝利、遅くまで仕事で大変だねってマネージャーに言ったら
ロケは昼過ぎで終わってるから、
夕方には仕事終わってるよって言われて」

健「そうなんだ…」

風「まぁちょっと気になるから一応起きてるわけですよ」

そんな事言われたら俺まで気になっちゃって

眠気なんかすっかり忘れて風磨と一緒に勝利を待った




ガチャ

風「…やっと帰ってきた」

結局、帰ってきたのは深夜2時過ぎ

遅い。さすがにちょっと遅すぎる



勝「…っ…えっなんで…」

風「ちょっと遅すぎない？勝利さん」

目が少しトロンとしてて頬も少し赤い
お酒を飲んでるのは明らかだった


健「最近、いつも飲んでるの？
帰りが遅いから心配なんだけど」

勝「うん。プロデューサーの方とかに誘われちゃって…つい…」

風「まぁさ、人付き合いも必要だけど。
この時間はさすがに遅すぎ。分かった？」

勝「…はい、ごめんなさい」

素直に反省してくれたみたいだし
もう少し早く帰る事を約束してくれたからこの問題は解決！


なんて、楽観的にしか考えていなかった

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