大好きなあなたへ【M.S.】 ページ19
S.S.side
夏から秋へ、少しずつ移っていく10月下旬
ソロでの撮影を終えて、急いで服を着替えて
メイクも取らずにマネージャーの車に飛び乗った
勝「…っ…」
マネ「もうすぐ着くからね」
勝「…別に、そんな焦ってないから、大丈夫…」
いったいどの口が言っているのだと
もう一人の自分が問いかける
ドクドクとうるさい心臓に、情けなく震える手
この季節なのに額に汗なんかかいちゃって
自分でも情けなくなるほど、明らかに焦っていた
マネ「はい、着いたよ」
勝「ありがと」
飛び出すように車を出て、早足でエレベーターの方へ
勝「…ダサすぎ」
ボタンを押す手は、相変わらず小刻みに震えていた
このツンとした独特の臭いが、昔から苦手だった
真っ白な空間も、時折聞こえる救急車の音も苦手
勝「聡くん」
聡「しょ…り…」
でも、真っ白なベットで眠る人を見るのが
本当は一番苦手だ
『松島が撮影中に喘息で倒れた』
『救急車で病院に運ばれた』
マネージャーに伝えられた時から続く手の震えは
まだ治らない
でも聡に動揺してる事が伝わってほしくなくて
手を必死に握りしめた
聡「ごめん…迷惑…かけて…」
勝「うん、大丈夫」
なんかもっと、気の利いた事は言えないのか
自分の焦りを隠すだけで、何一ついい事言えない自分に嫌気がさす
聡「すぐ…治すから…っ…ゲホゲホッ…」
勝「焦んなくていいから。ゆっくり治して」
聡「うんっ…っ…ゲホゲホッ…ゴホッ…」
勝「ほら、起きてると辛いから。
ちょっと横になって」
やっぱり、俺と少し話すだけでもよほど無理してたみたいで
素直に横になるとあっという間に眠ってしまった
勝「また来るね」
眠っている聡に一応声をかけて部屋を出る
病室を出る頃には、手の震えは止まっていたけれど
真っ白な顔をして眠る聡の顔が脳裏から離れない
やっぱり俺は、病院が苦手だ
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弥生(プロフ) - ありがとうございます。聡ちゃんの事書いてくれて、、。私も時々思うんです…。でも、4人が居場所を守って、聡ちゃんが戻って来るために頑張ってて…。事実はそれだけだから、ファンは応援して待つしかないですよね… (2019年4月24日 2時) (
レス) id: a23c5234ae (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 私も更新すごく嬉しいです！陰ながらですが応援しています！ (2019年4月1日 23時) (レス) id: 8253ed19ca (このIDを非表示/違反報告)
祐希(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも応援しています！ (2019年4月1日 10時) (レス) id: cadf4e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
祐希 - 更新頑張ってください！ (2019年2月7日 15時) (レス) id: 7b59232785 (このIDを非表示/違反報告)
中島 - いつも、読んでいます。 更新待ってます。 おこがましいのですが、健人くんがストレスで弱っちゃう話が読みたいです。 よろしくお願いします。 (2018年12月25日 14時) (レス) id: 6e4b4d3296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロン | 作成日時：2018年7月23日 9時
