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3話 ページ5

食堂に行くと、美智子さんとエミリーが朝食を作っていた。

「あら、おはようA。」

「おはようさん。ちょっとこっち手伝って欲しいんやけど…」

ご飯のいい匂いが鼻をかすめる。どうやら今日は和食のようだ

『はい、喜んで!』

________

____


『…はぁ……やってしまった…』


なんとあれから数分後、私のせいで焼き魚が盛大に焦げるというアクシデントが発生した。

いい焼き目まで焼く事すら出来ないのかな私。

2人には、後はやっておくからテーブルの準備をして欲しいと言われて皿を出しているが

本当に、本当に最弱なのはゲームだけにして欲しい…

と、自己嫌悪をしながら皿を並べていると誰かが食堂に入ってきた。

「…おはよう、A」

『…お、おはようございます。ジョゼフさん』

入ってきたのは写真家のジョゼフさん

いつもは美し過ぎる笑みで挨拶をしてくれるのだが…

『(…なんか、怒ってる?)』

椅子に座っているジョゼフさんは、私でも分かるくらい不機嫌なご様子。

なるべく目を合わせないようにと、皿を並べてみるが

「……。」

『……。』


…いや、めっっちゃ目線感じる。

なになになに、私何かしちゃったのかな。いやでも何もしてないし…

自分の表情が引き攣るのを感じる。背中には緊張のせいか冷や汗が流れる。

どうしようかと悩んでいると、不機嫌面のジョゼフさんから言葉が飛んできた

「君、今日の朝。誰かと居たよね」

『え?あぁ、まぁ…ナワーブくんとリッパーさんと……』

「やっぱり…」

そう言うと何であいつらと、とか早朝に男と…とかブツブツ呟いている

「全く、ジョゼフの嫉妬にも困ったもんやなぁ。」

『美智子さん、ジョゼフさんが嫉妬って…どういう事ですか?』

すると奥から出てきた美智子さんが、呆れた様子で言ったけれど、良く意味が分からない。

もう私の頭の中は、はてなマークで埋め尽くされていたから困惑したような表情をしていたと思う。

「鈍感なのも問題やね…頑張りぃや、ジョゼフ」

「……はぁ」


結果、益々彼を不機嫌にさせてしまったみたいで、朝食の時間はなんとも気不味い時間となった。

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梨々華(プロフ) - ナ子さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉(無事昇天) (2019年3月28日 23時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
ナ子 - え、なに、展開がすごく気になるんですけど…。(死にかけ) (2019年3月27日 9時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがたきお言葉ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!!!これからの展開にご期待くださァァ(うるさい) (2019年3月14日 19時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - うおあぁああ!?展開がァアァ!Fooooooo!!!この小説すっごい好きです!これからも頑張ってください!! (2019年3月14日 3時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - カレンダー(2017/10)やばさん» おぁぁぁぁ...嬉しいお言葉ありがとうございます!これからもシリアス投下して行きたいと思います笑 (2019年3月9日 13時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨々華 | 作成日時:2019年2月16日 16時

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