32話 ページ35
そんな僕の困惑と疑問がダイアーさんにも伝わったのか、彼女は益々苦しげな表情をした。
「勿論、あの子の明るさや優しさは偽りのものでは無いわ」
その言葉に、何処か安堵している自分がいた。彼女が昔の彼女のままで良かった、なんて場違いで阿呆らしい事を思ってしまう。
でも安堵と共に、疑問がまた浮かび上がる。では一体何を隠す？本当の彼女とは何なのか。
ああ、追求するつもりは無くても知りたい、知っておきたいのだ。僕の本能はそれに抗えない。
「ねぇ…カールくん、一つ聞いていいかしら。」
先程よりもゆっくり、慎重に話しているのが分かるような口調でダイアーさんは言葉を紡いだ。
「…何ですか…？」
「……Aが、例えどんな姿でも…今と変わらず愛せる？」
そう言う彼女の言葉も瞳も震えていて、僕はどう答えていいのか分からなくなった。
僕は、AさんがAさんとして存在する限り、愛してゆきたい。それがきっと率直な僕の気持ちなのだろう。
緊張して声が震える。でも、ダイアーさんにはっきり伝えるべきだと本能が直接訴えかけてくる。
ここで言えないようでは、彼女に気持ちを伝える事も難しい。
「僕は、何があっても……Aさんが、」
その時のダイアーさんは、嬉しそうな不安そうな何とも形容し難い表情だった。
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梨々華(プロフ) - ナ子さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉(無事昇天) (2019年3月28日 23時) (
レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
ナ子 - え、なに、展開がすごく気になるんですけど…。（死にかけ） (2019年3月27日 9時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがたきお言葉ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！！これからの展開にご期待くださァァ(うるさい) (2019年3月14日 19時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - うおあぁああ！？展開がァアァ！Fooooooo！！！この小説すっごい好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年3月14日 3時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - カレンダー(2017/10)やばさん» おぁぁぁぁ...嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもシリアス投下して行きたいと思います笑 (2019年3月9日 13時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨々華 | 作成日時：2019年2月16日 16時
