14話 ページ17
「A、A！」
『んぇ……？』
誰かに強く体を揺さぶられて、一気に意識が覚醒する。
私の名前を呼んでいた声の主を視線で探ると、それは調香師のウィラさんだと分かった。
『ウィラさん……どうしたの？』
「どうしたの、じゃないわ！A、忘れたの？今日は協力狩りに参加するって言ってたじゃない！」
…あ、忘れていた。完全に記憶から消えていた。
そうそう。私は今日久しぶりに協力狩り、ダブハンに参加すると、ウィラと約束していたのだ。
『あ…あぁ！忘れてた！ご、ごめんねウィラさん！』
慌てて謝るが、依然として不機嫌な態度の彼女は呆れた、と言わんばかりの溜息を吐き「早く行きましょ。」とだけ言った。
…今日のサバイバーとハンターは誰かなぁなんて、呑気に考えてる私もどうかと思うけど。
「Aちゃん、遅かったじゃない！」
『すみません！遅れました…』
部屋に置いてある大きい椅子の一つに座っていたのは、結魂者のヴィオレッタさん。
最初は彼女の見た目に驚いたものだが、今ではとても可愛らしい女の人だと思っている。
「今日はねぇ…チェイス向きのサバイバー多いから、大変かも」
そう言われて、サバイバーの待機室を見てみると確かにチェイスが上手い人達がお行儀良く座っている
『調香師に傭兵、オフェンス…うわわ…捕まえられないかもです…』
先に謝っておきます、と言葉を続けるとヴィオレッタさんは「平気よ！私に任せて」と笑ってくれたから、うっかり惚れそうになった(？)
「あら、新入りの…納棺師だったかしら。彼も参加するみたいね！」
端っこの方に、イソップくんが座っている。何やら大きな鞄を持って。
彼の初めてであろう試合が、この協力狩りだなんて。不幸中の幸いと言うなら2人のハンターのうち1人が私と言う事だろうか。
『この試合で、彼の事をもっと知れるといいな…』
「あら？Aちゃん、彼の事気になる感じ？」
『へっ、ち、違います！！そういう意味で言ったんじゃ…』
「ふぅ〜ん？何か進展があったら教えて！」
『本当に違うんです！！！』
真っ赤に蒸気した頬に手を当てて、落ち着こうと息を吐く。
彼の事、気になってる…
違うよね？
…新入りだから、知りたいだけ…だよね？
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梨々華(プロフ) - ナ子さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉(無事昇天) (2019年3月28日 23時) (
レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
ナ子 - え、なに、展開がすごく気になるんですけど…。（死にかけ） (2019年3月27日 9時) (レス) id: 848e96a0c3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがたきお言葉ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！！これからの展開にご期待くださァァ(うるさい) (2019年3月14日 19時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - うおあぁああ！？展開がァアァ！Fooooooo！！！この小説すっごい好きです！これからも頑張ってください！！ (2019年3月14日 3時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
梨々華(プロフ) - カレンダー(2017/10)やばさん» おぁぁぁぁ...嬉しいお言葉ありがとうございます！これからもシリアス投下して行きたいと思います笑 (2019年3月9日 13時) (レス) id: 7e65e4ae7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨々華 | 作成日時：2019年2月16日 16時
