雪のように、儚い君を。~2~

恐怖心 ページ48

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阿｢あっぶな、、よかった倒れなくて。大丈夫？！｣

｢ごめん、ちょっと急に視界が回って…。｣


阿部くんが私の肩を抱いて、支えてくれている。
周りには番組のスタッフさん達がたくさんいて、私と阿部くんを見ていた。

私は焦った。
また、メンバーとイチャイチャしてると思われるかもしれない。阿部くんに迷惑がかかるかもしれない。
誤解される。どうしよう。

怖い。…怖い怖いどうしよう。
みんな見てる…私のせいだ…っ！！


阿｢Aっ…！！聞こえてる？！俺の声！ゆっくり深呼吸してっ？｣

｢はぁっ、はぁっ、はぁっ…！｣

岩｢Aー？聞こえるかー？落ち着け。大丈夫だから。ゆっくり吸って、吐いてー。よしよし、大丈夫、｣


頭が真っ白になって、何を考えてるかも分からなくなって、ただ怖くて、気づいたら泣きながら過呼吸を起こしていた。

ふっかさんが黙って背中を摩ってくれてて、照くんと阿部くんがずっと声をかけてくれてる。
それに気がつけた時、少し呼吸がしやすくなった。


岩｢少し休もっか。｣

｢もう収録…いける。…ごめん。｣

深｢だーめだよ。岩本さんの言うこと聞いて、俺言ってくるから。｣

阿｢そうだよ、ふっかと照の言う通り。このまま行く方が迷惑かかる。ちゃんと休も。さ、行こ。｣

岩｢阿部頼むね。｣


楽屋に戻ろうとすると、阿部くんが私と手を繋いだから、私は咄嗟に手を引こうとした。


阿｢誰も見てないよ。大丈夫、楽屋戻ろ。｣


まるで私が、何に脅えているのか分かっているかのようだった。
阿部くんは、私にニコッと笑いかけてそのまま楽屋まで手を引いてくれた。


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