雪のように、儚い君を。~2~

まっすぐに。 ページ45

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目｢さ、今日はもう帰ろ。送ってく。｣

｢うん。そだね。ごめん、こんな遅くに…｣

目｢ごめんより、ありがとうの方が俺は嬉しいかなー｣

｢…めめ、ありがと。来てくれて嬉しかった。｣

目｢っはは、どういたしまして。｣



どうやら自分の車で事務所まで来てくれていたらしく、私を乗せて送ってくれるみたい。


目｢ねぇ、この前電話でした約束覚えてる？｣

｢あれだよね、ご飯作るってやつ｣

目｢そうそう、あれまだ生きてるよね？｣

｢今日はもう遅いから無理だしね…また今度かなぁ｣

目｢じゃあ、明日の夜は？？｣


明日は、ドラマの撮影が終われば行けるはず。
でも、遅くなっちゃうかもだしなぁ。


｢明日、ドラマの撮影遅くならなかったら行けるんだけど…｣

目｢俺も撮影あるしなぁ、、ドラマ終わったらお疲れ様会しようよ。Aの手料理でさ、｣

｢それなら翔太呼ばなきゃ拗ねちゃうよ｣

目｢無理。2人でする。翔太くん呼んだらA独り占めできないしヤダ。｣



なんともストレートな言葉で、私をドキドキさせてくるめめに、｢なんだそれっ｣とか冗談っぽく、私は平気ですよーみたいな感じを醸し出しながら答えた。


目｢決定ね。2人でだから。ぜったい。｣

｢はいはい、わかりました笑｣

目｢Aさ？1人で泣くのだけはやめてね？｣

｢いきなり何よ笑｣

目｢本気で。俺ら呼ばなきゃだめだから。1人で苦しいの全部持つの無しだからね。｣



運転してるから、視線はまっすぐ前だけど、私に向かって真剣な表情で言ってるのがわかる。
優しいメンバーに囲まれてる私は、あんな言葉になんて負けないなぁって心底思えた。


｢めめ、ありがと送ってくれて。後、助けてくれて。｣

家の前について、車を停めてくれた。
めめが私の方を向いて、頭をゆっくり優しく何度も撫でる。


目｢可愛くて、優しくて、つよくて、芯があって、努力家で、負けず嫌いなAのこと、みんな応援してるよ。俺らはぜったいAの味方。｣

｢めめ…。｣

目｢昔言われたことも、今言われてることも、全部俺らと一緒にやってたら吹き飛ばせると思わない？なんでも出来るよ、俺らとAなら。｣


まっすぐ、何の捻りもない言葉を、私の目をしっかり見て思いっきり届けてくれるめめが好きだ。
感謝の気持ちでいっぱいだ。



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