雪のように、儚い君を。~2~

クランクイン ページ32

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｢海野 結衣役、涼風Aさん クランクインです〜👏🏻｣

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


今日からクランクイン。
夏の恋愛ドラマにジャニーズ2人がメインで出させてもらえるということで、注目も集まってきている。
ドラマの現場は、まだまだ緊張してしまうし、メンバーもいないお仕事だから余計に変な力が入る。

｢今日から全身全霊で、結衣ちゃんとして頑張りますので、みなさんお力添えをよろしくお願い致します！｣


みっちーの紹介もされて、撮影が進んでいった。



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結衣『おつかれ。』

涼介『あ、結衣さん。お疲れ様です！』

結衣『海野さん、ね？下の名前で呼ばないの』

涼介『俺は結衣さんって呼びたいんです。てか、なんか疲れてません？なんかありました？』

結衣『うーん。上手くいかなかったんだよね。今日』


セリフがどんどん重なり、ストーリーが進む。
ここで涼介が思いを寄せる結衣に近づいて、両手で頬をつまんで笑わせようとするシーン。


結衣『なにしてんの…？』

涼介『結衣さん笑ってる方が可愛いです。』

結衣『なにそれ。先輩をからかわないの、』

涼介『からかってません。俺、結衣さんがずっと元気で笑っていられるように、なんかあったら元気づけますから』


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ここでカットがかかり、映像チェックに入る。


道｢ほっぺ大丈夫？痛くなかった？｣


そう言いながら私の頬を撫でるみっちー。


｢んふふ、痛くないよ？ありがと｣


さっきの役が抜けないからなのか、少し照れてしまった。

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