車内 ページ2
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「ふわぁぁー。やばい、あくび止まんない。」
渡「あくびしすぎて涙出てんじゃん。」
「最近寝不足で…」
最近忙しくさせて貰えるようになったこともあって、生活リズムが乱れてきてるのを感じてた。
ここからドラマもあるし、体調管理ちゃんとしなきゃ。
渡「あんま無理しすぎんなよ。倒れたら困るんだから。」
「ドラマもあるからちゃんと体調整えとかなきゃだ…」
渡「あー。みっちーとのやつ。やっぱさ、恋愛ドラマ?」
「うん、そうだね。ガッツリ恋愛だねぇ。」
翔太が若干また拗ね始めた。
なんでそんな小さい子供みたいな顔して拗ねるかな…
渡「…俺がやりたかった」
「え」
渡「俺がAの相手役したかったし。」
「え、無理無理。それは無理だよ」
渡「はぁ?!」
やばい今度は怒り始めた…
だって翔太が恋愛の相手役とか恥ずかしすぎるじゃん。
どう考えてもキスシーンとか恥ずかしすぎて、わらっちゃってNGだらけになっちゃうって。
でもなんか恥ずかしいとか言うのも恥ずかしい。
渡「みっちーとは恋愛できて、俺とは出来ねぇってかよ」
「そゆことじゃないけどさ…私とキスシーンなんかできる?!翔太。真面目な顔して好きだよとか言える?!考えただけで…」
渡「できるけど。」
「はい??」
渡「なんで、俺がキスシーンも好きだよっていうのも無理だと思ってんの?逆に。」
「だってメンバーだし…」
ずっと隣で不服そうだった翔太が、一瞬すごく悲しい切ない表情になった気がして、言っちゃいけない言葉をいってしまったような、そんな気持ちになった。
渡「ねぇA。」
名前を呼ばれたから返事をしようとした瞬間、彼の大きな手が私の手に重なる。
そのまま何も言わず、俯いたまま翔太の指が私の指に絡まり、ぎゅぅっと握られた。
何も言えずただ固まっている私に
渡「言わなくても気づいてよ…。そろそろ俺の気持ちに…。」
本当に消えてしまいそうな声で呟いた翔太に、何も答えられずにいる私は最低だ。
こんなにも胸は高鳴っているのに、翔太にだけこの気持ちを向けられない私は、重ねられた手に、絡められた指に、ただただ胸が苦しくなる。
渡「なーんて。」
「え?」
何も言えない私に痺れを切らしたのか、翔太が口を開いた。
渡「今の俺の気持ちは、眠いから寝る。それだけ。」
私の手を握ったまま、肩に寄りかかり目を瞑った翔太の優しさに、涙が出そうになった。
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まる子。(プロフ) - マスコットさん» 本当に温かいコメントありがとうございます😖楽しみにしてくださるマスコットさんの為にも頑張って書きますね!更新遅いですがまた読んでください♡♡ (10月27日 21時) (レス) id: 539fa4ec0c (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - お帰りなさい!みんなでイチャイチャしていて欲しいです!誰も悲しまないで欲しいです(*^^*)楽しみにしてます!大好き (10月27日 1時) (レス) @page41 id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - こちらこそありがとうございます(*^^*)嬉しいです!楽しみにしてます!みんなで付き合って欲しい(笑)大好きです! (8月24日 2時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
Maru(プロフ) - マスコットさん» マスコットさん♡ファンだなんて、めちゃくちゃ嬉しいです😖初めてコメント頂けたので凄く嬉しいです。イチャイチャたくさんあると思うので、これからも読んで下さると嬉しいです🫶🏻またコメント待ってます🥺 (8月24日 1時) (レス) id: 539fa4ec0c (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 初めまして!ファンになりました!めちゃくちゃ素敵です!面白くて大好きです!楽しみにしてます!みんなでイチャイチャずっとして欲しいです!大好きです (8月23日 15時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる子。 | 作成日時:2023年7月3日 1時