このまま ページ31
目黒side
つい呼び止めてしまった。
明日のこともあるし、早く帰らせなきゃダメなのに
体が勝手に動いてて、気づいたらAの腕を掴んでた。
もうちょっとだけ。
もうあと数分だけでいいから、二人でいたい。
俺のわがままにも、クシャッと笑って
「ドライブの続きしよっか!」って言ってくれる。
そんな顔を見てるともうほんと可愛くて、このまま抱き寄せて俺だけのものにしてしまいたい。
そんな風に思ってしまう。
A「また皆でドライブしたいねー!絶対楽しいじゃんね。あ、皆で旅行も行きたいしキャンプもいいなぁ」
二人がいい、なんて思ってる俺の気持ちとは裏腹に、Aはメンバーみんなでいることを望んでる。
10人揃って一緒にいることが、きっとAの望み。
やっとできた仲間。
ずっとひとりぼっちで戦ってきたAは、きっと恋愛をすることで、この大切なSnow Manというグループを壊したくは無いんだろうな。
目黒「皆で…また遊びたいね。」
A「めめ?どしたの。なんか辛いことあった?」
目黒「ん?んーん。なーんもないよ」
A「めめ、また2人でドライブしようねっ」
俺の気持ちを何となく察したのか、Aが俺の頭をポンポンっと撫でてそう言った。
なんかもう、どうでもいいや。
俺は俺の気持ちを大事にする。
この気持ちを無理になくそうとせずに、いつか、その日が来たらちゃんと伝えよう。
メンバーとしてじゃなくて
1人の女の子として、ちゃんと好きなんだよって。
それまでは、AとSnow Manとしての毎日を大事に生きていこう。
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作者名:まる子。 | 作成日時:2023年3月25日 1時