雪のように、儚い君を。 (ページ28)

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電話ページ28

目黒side

やっと仕事が終わって家に着いたのは23時前。
今日も疲れた〜やばいな、玄関で寝ないようにしないと。

－－♪

家に入って鍵をかけた途端に、電話がなった。
画面にはAの文字。
こんな時間に珍し。どうしたんだろ。

目黒｢もしもし？｣

A｢あ、もしもしぃ？めめー？｣

うっわ、これ酔ってんな…。
声聞くだけでわかる。誰と飲んでんだ？？

A｢今ね、ご飯食べてねこれから帰るところなの。｣

目黒｢A、お酒結構飲んだでしょ。｣

A｢うん。そうなの。だからお迎えきてー」

目黒｢え？！いや、いいんだけどそれは。って、なんで俺？？｣

A｢待ってるね〜。｣

ﾌﾟｰｯﾌﾟｰｯ

切られたし。(笑)
こんな時間に呼び出されて迎えに行く俺って、都合いい男じゃん。
まぁ行くけど、心配だし。

たまにテンション上がると、謎に飲みすぎる所あるんだよなぁ…。でも酔ってるAって、いつもよりフワフワしてて可愛いんだよね。
それが見たいってのもあるし？

…誰と飲んでるんだ？
あと場所どこだよ…！？

って思ってたらLINEに位置情報が送られてきた。

目黒｢こういうことは、ちゃっかりできるんだよな〜。…行くかー。｣

帰宅したと思ったら、家に1歩も入らずまた外に出て車に乗り込む。

メンバーの中で、俺に電話してきたことの嬉しさはちょっとあった。正直嬉しかった。

でも、明日も歌舞伎公演あるしちゃんと連れて帰らなきゃ。ほんっと、世話のやけるお姫様だこと。