雪のように、儚い君を。 (ページ23)

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The Movie ページ23

岩本「19時からです！見てね！」

『ばいばーい！』

佐久間「はい！OKでーす！」

滝沢歌舞伎公演終わりに、みんなで集まってすの日常 the Movieの撮影。

今日からそれスノがゴールデンで放送される。
凄いことだよね。冠番組をやらせてもらえてるだけで、もう十分幸せなことなのに。
それが、ゴールデン。

走り続けなきゃって気持ちはあるけど、今の嬉しさとか幸せを噛み締める時間も無いくらい目まぐるしくって、時々訳が分からなくなる時がある。

家で1人で、急に涙が出てきたりして、でもなんで泣いてるのか分かんなくて…。

私がこんなことを考えてる間に、みんな汗だく＆びちゃびちゃで衣装のまま撮影したから、動画撮影終わった瞬間、「お風呂お風呂〜」って走り出してる(笑)

みんな、今のこの状況をちゃんと理解して、ちゃんと目標立てて走ってるんだなぁ。

A「みんな、すごいなぁ…。」

阿部「何がすごいの？？」

A「うわぁ！！びっくりしたぁ！」

阿部「俺そんなに影薄いかなぁ…。ｼｭﾝ」

A「わーごめんごめん！しゅんとしないで、その顔とっても可愛いけど…！薄くないから！ね？」

阿部「よかった(笑)…で、何がすごいの。」

A「あー、いや…。私今の状況って目まぐるしすぎて…ついていけない時あってさ？でも、、みんな楽しそう。だから、んー…すごいなー…って。」

私、全然上手く言葉にできてないけど、阿部ちゃんは、最後までうんうんって目を見て優しく聞いてくれる。

阿部「Aだけじゃないよ？みんな、たぶん訳わかってない。俺も含めてね？」

そしたら突然、私のほっぺを両手でぷにっとつまんで、ふふって笑いだす阿部ちゃん。

阿部「悩んでる顔も可愛いんだけどさ？でも1人で悩んだり泣いたりするのは無しね？俺と一緒に悩んで、泣く時は俺の隣にして。」

ふわって笑う阿部ちゃんの優しさと、だけどちょっと強引な男らしさに、少しキュンとしてしまった。

A「んふふ。ありがと。でも、阿部ちゃんもだよ？阿部ちゃんの辛さも悲しさも、私にちゃんと共有して。側で支えさせて欲しいって思ってるよ。」

阿部「可愛いなぁもう…。こっちきて。」

私の手首を掴んで、ぐいっと引き寄せられる。
そのままギュッと抱きしめられて頭を撫でられた。

A「あべちゃん…？」

阿部「一緒に頑張ろうね。」

彼の大きな体と優しさ包まれて、なんだかほっとした。