Daisuke S. ページ21
佐久間side
「かんぱーい!」
最近はアルバム作成に、ドームツアーの準備に何かと本当に忙しくさせてもらってる。
各々ドラマ撮影や雑誌の表紙、CM撮影にバラエティ番組の出演、そしてラジオ収録。
みんながみんな忙しく仕事させてもらってて、ありがたいし充実してる。
だからあんまり、飲みに行ったりもできてなかったんだけど今日はAちゃんと阿部ちゃんと3人でご飯!
といっても、お店じゃなくてAちゃんの家だけどねっ(笑)
A「はいっじゃあ食べて食べて〜!」
阿部・佐久間「いっただきまーす!」
阿部「でもひっさびさだね、こういうの。しかもAん家って珍しいよね。」
A「ん、そだね。さっくんがどうしてもって懇願してきたから、仕方なく我が家になったって感じだけど笑」
佐久間「んにゃっ、Aちゃん家あんまり来れないからね〜!あと明日俺はオフだけどAちゃん昼から仕事でしょ?だから!」
阿部「俺も明日昼から仕事だけどな??」
佐久間「にゃははっ!」
そんなこんなで、食べて呑んで、色んな話して気づいたらいい時間。
阿部ちゃんの肩に頭をこてんって倒して、すーすー寝息を立ててるAちゃん。
可愛いなぁと思いつつ、ちょっと嬉しそうな阿部ちゃんが羨ましくて、胸がズキっと痛む。
そんな無防備な姿、俺にも阿部ちゃんにも見せちゃダメだよ。知らないよ?
阿部ちゃんだって可愛い顔してちゃんと男だよ?
俺だって、ふざけてばっかだけど男なんだよ。
佐久間「ねぇ、阿部ちゃん」
阿部「ん?何佐久間」
佐久間「そこ変わってよ」
阿部「やだよ。」
佐久間「Aちゃーん、こっちおいでっ。」
阿部「あっ。」
変わってくれないなら…って無理やり引き剥がして俺の方に引き寄せる。
阿部「俺らってさ、全員だよねこれ。」
佐久間「んー。そんな気はする。それぞれ想いの強さとか伝え方は違うけど、根っこの部分は同じな気がする」
阿部「この気持ち、捨てた方がいいことはわかってるけど、誰かに取られたくない気持ちが強くなる」
佐久間「うん。俺もそうかも。簡単な話じゃないよな。」
今の俺たちに、恋愛は難しい。何よりも仕事を頑張らなくちゃならない。だけど、心や気持ちを変えるのも同じくらい難しい。
だから、みんな直接的なことは言わずに
ぼやけさせたまま、この子のそばに居たいと願ってる。
これが、俺ら全員の気持ち。
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作者名:まる子。 | 作成日時:2023年3月25日 1時