戸惑い ページ19
「あの、ごめん…」
裕人は私と目を合わせる事はないまま、その場をさった。
なにしてんの私。
裕人は何もしてないのに。
裕人に罪はないのに。
「バカヤロ…」
もしかしたら裕人とはもう元の関係にはならないのかもしれない。
そう考えたらすごく怖くなった。
所詮私は1人じゃなにもできないへっぽこだから。
裕人に図星を言われたから。
あんなふうにあったんだ。
ザッ…
「蓮」
そこには蓮が立っていた。
私をずっと見つめながら。
木「なにしてんの」
蓮の鋭い目が私から離れない。
いや。
正確に言うと離してくれない。
「ちよっとね、」
こんなことがあったなんて蓮には言えない。
蓮だけじゃない。
誰にも言えない。
木「素直になればいいのに。
私も吹奏楽やりたいって」
何言ってるの。
木「顔に書いてあるよ。
私も5人と一緒に吹奏楽やりたいって」
私は両手で顔を隠した。
蓮には私のすべてが見えてるみたい。
幼なじみとはいえびっくり。
「私に吹奏楽なんてやる価値ないよ」
蓮に言った。
私は1度吹奏楽を離れた人間。
やり直すとかずうずうしいよ。
木「そんなの決めるのはAじゃないよ。
それに、価値がないなら価値あるものにすればいい」
蓮の言葉が私の胸には刺さった。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←勧誘
220人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱんだ - シンプルでとても面白いです!続き楽しみにしてます、更新頑張ってください! (2016年8月13日 1時) (レス) id: e9ecc48ec6 (このIDを非表示/違反報告)
駿良(プロフ) - 恋愛なんですよね?誰オチですか? (2016年8月5日 23時) (レス) id: 9b7aa843ba (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - オリジナルフラグを外しましょう。違反作品として消されてしまう恐れがあります。 (2016年8月4日 19時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏音 | 作成日時:2016年8月3日 4時