miraclesound〜奇跡を奏でる〜

ホントの私 ページ16

なんだよって。
なんだよ。



「何でもないですよ」

ただ少し教わったんだ。
裕人たちに。

陣「は？！」

陣内先輩の眉にはシワがよった。


青「先輩、そこら辺にしてくださいよ」

「え」




そこにいたのは裕人と蓮だった。
私をこんな風にした張本人たち。


陣「お前ら、また音楽やるのか？」

音楽。
裕人と蓮の気持ちは知らない。

でも、確かに、少しづつ。
何かは動いているのは確か。


木「さぁ、どうでしょう」

その言葉を聞いた陣内先輩は口角を片方だけあげて、その場を去った。




「見てたなら助けてよ」

木「頑張ってるなーって思ってさ」



蓮はいつだってこう。
冷静で自分のこと以外あんまり興味なくて。
でも、人１倍人のこと心配してる。

何考えてるかわかんなくて。
私のこと女の子として扱ってくれなくて。


でも、もう慣れた。
ずっと、ずっとこうだったから。
私は女の子に見られない。

私は


蓮の幼なじみ。


青「あんまり無理すんなよ」

「うん」

裕人はそれだけ言うとどこかへ歩いていった。




木「これからご飯食べに行くんだけどAも行く？」

そんな顔しないで。
やめて。


「ううん、大丈夫」

木「そっか。気をつけて帰りなよ」

そう言って蓮もどこかへ歩いていった。



私は一人ぼっち。

それが嫌なわけでも好きなわけでもない。


でも。
どうしてだろう。

切なくなるの。






✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃

コメントありがとうございます！
返す事はできないんですが来たコメントは読んでます！

これからも良かったら応援お願いします！

私は→←変化

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す