ホントの気持ち ページ12
翌日_。
安「なぁ、A。
トロンボーンってどんな楽器なんだよ」
安保が楽器のことを聞いてきた。
私は驚いたけど、もしかしたらって思ってた。
「急にどうしたの」
安「いやよぉ、吹奏楽やってみようかと思って」
やっぱり。
嬉しいような嬉しくないような。
複雑。
「金管楽器っていう楽器だよ。
安保にすごく似合うと思う」
安「おれやろうかな。
やってもいいのかな」
安保の顔はすごく切ない顔をしてた。
その顔が私の胸を苦しめた。
安保も安保なりにいろいろ悩んでるんだ。
桑「おい、なにしてんだよ」
そこに来たのは桑田と高杢だった。
安「俺、吹奏楽やろうと思って」
安保は何も隠さず、しっかり二人の目を見て言った。
高「安保ちゃん、トロンボーンやるのかよー!」
「似合うよね、きっと」
桑田の顔が険しい。
桑「お前らちょっと来い!」
「え」
桑田に手を掴まれて、私たちは歩いた。
ついたのは溜まり場でもある屋上だった。
桑「ほんとに、吹奏楽やるのかよ」
桑田がぼそっと言った。
安「おう、やる」
この時初めて安保は吹奏楽をやるっと言い切った。
安保の気持ちはほんとなんだって思った。
安「お前もやりたいんだろ」
安保は桑田と高杢の顔を見る。
2人とも下を向いたままだった。
きっとやりたいんだろう。
じゃなきゃこんな辛そうな顔はしない。
安「やろうぜ!吹奏楽!」
桑「そんなことして…青島はどうなるんだよ!!」
桑田は裕人のことを気にしてたんだ。
吹奏楽をやると裕人に傷をつける。
ずっと言ってたもんね。
でもね。
「裕人がそんなことでみんなのこと嫌いになると思う?」
そんなんで嫌うわけないよ。
だって、裕人。
みんなのこと好きだから。
ガチャッ
屋上のドアが開いた。
そこにいたのは裕人と蓮だった。
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ぱんだ - シンプルでとても面白いです!続き楽しみにしてます、更新頑張ってください! (2016年8月13日 1時) (レス) id: e9ecc48ec6 (このIDを非表示/違反報告)
駿良(プロフ) - 恋愛なんですよね?誰オチですか? (2016年8月5日 23時) (レス) id: 9b7aa843ba (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - オリジナルフラグを外しましょう。違反作品として消されてしまう恐れがあります。 (2016年8月4日 19時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏音 | 作成日時:2016年8月3日 4時