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#011 ページ13

ころんside




Aのお見舞いに行けなくなってから、一週間以上経った、




Aは元気だろうか、




今日も、いつもの道を、いつもと同じ重い足取りで歩く。




学校に着くと、ある男子にこんなことを言われた。




男子 「なぁ、ころんってさ、何考えてんのか分かんないよな、」




クラスのおちゃらけたいつも中心にいるような奴、




Aと会ってから、僕も少し変われたと思ったのに、




結局は昔と変わらない。









今日も7時間の授業を済ませ、家に帰る。




ドアを開けると待っているのは、お母さん、




最近のお母さんはマジで許せない。




少し前までは、お父さんがいないのに、仕事もこなして、家事もこなして、




少しだけど憧れていた




でも、最近、お母さんは吹っ切れたように、ある日突然仕事を辞めた。




その日からは、家事も介護も全て僕に任せて、




自分はお酒を呑み、夜はどこかへ出掛けて行く。



最初はこっそりAのお見舞いに行こうと思ったりもした。




でも、沢山の仕事を終えると、もう日が暮れてしまっていた。









ある日、おばあちゃんに、美味しいものが食べたい、そう言われた。




お母さんがそんなもの買っておくわけないし、お金だって置いてくれているわけがない、




仕方なく、数少ない自分のお小遣いを握りしめてスーパーヘ向かった。









スーパーヘ向かう途中の道に、懐かしい建物があった。




桜ノ宮病院




そう書かれている。


Aの入院している病院だ、




僕は、スーパーヘ行くことも忘れて引かれるように、病院の中へ入った。









病院の中へ入り、エレベーターに乗る




押したボタンは、




Aの病室がある、5階ではなく、




中庭のある、7階でもなく、




屋上




というボタンだった。




重いドアを開ける、




風が強く吹いている。




僕は、屋上の一番端まで足を運んだ。




下を見下ろすと、いつも見ていた住宅街や、商店街などか一気に見えた。




きっとここから降りたら、




今の辛い世界から抜け出せるだろう、




天国は平和なのかな、




いや、僕は地獄に行くのか、




色々な感情を持ちながら、




目の前にあるフェンスに手をかけた、

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設定タグ:すとぷり , , ころんくん   
作品ジャンル:恋愛
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ゆぅり??(プロフ) - やばい、めっちゃ号泣だった😭😭この作品大好きです。、、、 (2022年5月6日 0時) (レス) @page19 id: 43029027f4 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 号泣でした…ころちゃん大好きだから尚更だn(( 桜の木の下で…見た瞬間女の勘が…((? 面白かったです!ありゃとぉぉぉ!((ありがとうございましたっ! (2021年9月30日 18時) (レス) @page19 id: 57460c1f91 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 次のお話、この二人の来世編見てみたい…。って思うほど大好きです!!二回もコメントごめんなさい!! (2021年9月28日 17時) (レス) id: 6f6156a767 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!完結しちゃったぁ…。久しぶり泣いたなぁ…。「桜の木の下で」って言葉見たときすっっっっっごく鳥肌立った…。次のお話も楽しみにしてます! (2021年9月28日 17時) (レス) @page19 id: 6f6156a767 (このIDを非表示/違反報告)
いちごchan - 読んだよ!!すごい!尊敬です〜!大好きだお (2021年9月28日 16時) (レス) @page19 id: a688d76ce4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃむ | 作成日時:2021年9月19日 17時

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