図書室のジョンハンさん (ページ48)

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「え」

思わず思考停止してしまう

お互いの間に気まずい沈黙が流れる

この家にジョンハンさんが泊まる、、？

待って待って、ご飯は？着替えは？お風呂は？寝る場所は？

この狭い部屋に、男女2人が泊まるの？

ましてや好きな人が？ジョンハンさんが！？

ちょっとまて…落ち着け、自分、、

普通の同級生だ、、それに相手はあの天下のジョンハンさんだぞ！？

あんだけ図書室で2人きりになってるとは言え、泊まるとなると、、

JH『…ごめん、やっぱやめとく』

テンパってる私は言葉が出なくて、それを見たジョンハンさんはそう言って帰る支度をし始めた

「でも、ジョンハンさんは？」

JH『俺は～…まぁ歩いてかバスに乗って帰ればいいし』

今日1日中サッカーの試合で疲れきっている彼を今から何分もかけて家に帰らせるのは、いくら男の子でも可哀想だ

「ジョンハンさんのお母さんとかお父さんは大丈夫なんです？」

JH『別によくシュアの家に泊まることはあるから、不思議に思うことは無いと思うけど、』

いざジョンハンさんが帰るとなると寂しい気持ちが大きくなっていく

しばらくの間一人暮らしをしていた私は少しの間でもここで誰かと喋るのが新鮮で楽しかった

良く考えれば、このジョンハンさんとの関係もいつまで続くかわからない

卒業まで？受験まで？ジョンハンさんからの誘いが無くなるまで？

そう考えるといつ終わるか分からないこの関係に今すぐ区切りをつけたくなった

「ジョンハンさん、泊まっていきませんか？」