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そんなことをシュアに聞かれるなんて珍しい
ただ単に俺のことが気になってとかじゃなさそうだし
よりによって今日聞いてくるなんて
まるで図書室であったことを知ってるみたい
『そんな険しい顔してどうしたんだよ』
何か話をするのは怖くて聞き返してしまう
するとシュアははぁっとため息をついて
持っていた白い紙袋を渡してきた
『なんだよこれ』
JS『中見てみな』
紙袋を開けるとそこにはサッカーボールを持った可愛いクマのキーホルダーといちごミルクと小さい手紙?
貰った瞬間はシュアが何かくれたのかと思ったけど、中身を見れば明らかにそうじゃない
JS『Aちゃん、今日図書室行ってたよ』
その言葉に耳を疑う
『…は?、だってあいつ今日先生に、、』
JS『じゃあなんで僕がそんな紙袋持ってると思う?』
嫌な予感がした
いちごミルクは俺が好きな飲み物で、Aはそれを知っている
俺が飲み物何か奢ってって言えば、馬鹿の一つ覚えのようにいつもいちごミルクを買ってくれる
でもどうも話がよく理解できない
今日Aは図書室に行っていた
それをシュアは知っている
それに多分Aからであろうこの紙袋をなんでシュアが持ってるんだよ
よくわからない
『なんでシュアがこれ…』
JS『それはAちゃんから。ジョンハンがルナさんと付き合ったから要らないって貰ってきた』
『は?なんだよその話』
JS『今日図書室で何があったのか知らないけど、Aちゃんは傷ついてたよ、』
さっきから淡々と話すシュアとは違って戸惑いが隠せない俺
ルナさんと付き合ったってなんだよ、
俺は、…Aがいるから、
Aが好きだから、
付き合ってなんかないのに
JS『その後屋上来たから僕と会った、それでその紙袋を貰った』
さっきのAが先生に呼ばれたのは嘘なんだろうな、付き合ったなんか勘違いして、気を使って図書室に行ってないふりなんかして
JS『ルナさんと付き合ったの?』
「なわけねぇよ、勿論断ってきた」
JS『じゃあなんでキスなんか…』
「は?なんだよそれ」
次から次へと違うことが話される
JS『なんか2人が顔を近づけてるの見たんだってよ』
『はぁ、…向こうが無理やり近づいてきてその後飛ばしたよ。キスなんかするわけ、』
JS『全部Aちゃんの勘違いってこと?』
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作者名:蘭 | 作成日時:2020年12月25日 23時