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それから1週間
俺は自然とチョンAをずっと見てた
誰も消さない黒板を消したり、誰に対しても優しい
そして意外とドジで、コケかけていることが多々ある
観察するのが面白かった
図書室で待ってたけど、一向にあいつが来ることは無かった
おかしいな、去年の俺なら注意されてたけど
まぁあの日俺が追い払ったから自分から来ることは絶対ないだろう
この一週間、俺から話しかけることはなかった。というか話しかけれなかった
出来れば2人で話したいと思ってたし、なんてったって俺には邪魔な追っかけがいて話しかけることは出来なかった
あの日あんなに追い払わなかったら良かったと少し後悔しながら長机に寝転がると
図書室の扉が開いた音がした
「失礼します…」
この声はあいつに違いない
俺はあの日会ったのがお前だったのかと確認したい気持ちをとりあえず抑えて平然を保った
いくつかの質問をしたら
やっぱりあの日あったのはこいつだったらしい
なんで逃げたのか、夜のバイトでもしてたの?って聞けば顔を赤くして違いますよ!って
あの日から俺はおかしくなったのかこれだけでも可愛いと思ってしまった
おかしいな、こんなこと今まで無かったのに
どんだけ女に可愛い仕草されても惹かれることなんてなかったのに
俺はどんどんこいつに惹かれていった
自然とお願い事3つ聞いてなんて口に出してて
あとから思えばよくあるシチュエーションで少し恥ずかしかった
でもこの3つを叶えるまでは俺はこいつと居れるってことだから中々いい案だったと思う
勉強教えてって言えば下心見えないかな
実際ホントのことだし
妹の誕生日プレゼント買いに行こって言えば妹想いのお兄ちゃんって思われるかな
一緒に買い物行けるし
好都合じゃん
月日が流れて、仲良くなるにつれてあいつに対する想いも大きくなっていた
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作者名:蘭 | 作成日時:2020年12月25日 23時