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泣くのを我慢したせいか頭が痛い
教室に戻ろうかと思ったけど、戻る気になれなくて初めて屋上に行った
誰もいないといいな、
その願いとは裏腹に狭い屋上のひとつのベンチに寝転がってる人がいる
なんだこのシチュエーション、デジャヴじゃん
でも今は1人になりたいから屋上を出ようとしたら
?『Aちゃん?』
その聞き覚えのある声に振り返ると
.
「ジョシュアさん、」
久々だね、って言う彼はこの前と同じ優しい顔で私を見た
JS『今日は図書室行かないの?』
「あーっと、今日は、…その、」
目が若干赤くなってるのとしどろもどろする私になにか察したのか
JS『おいで』
そう言うとジョシュアさんは寝転がっていたベンチに座って空いた隣をポンポンと叩いた
「ありがとうございます、」
隣に座るとふわっと香るジョシュアさんの良い匂いに心地よくなってしまう
JS『いえいえ、ジョンハンとなんかあった?』
ジョンハンさんの名前が出てくるだけで異常に反応してしまう私
「なんでですか?」
JS『いつもなら図書室で楽しそうにジョンハンと話してる時間だから』
やっぱり疑問に思われるよね、
「いや直接的にはないんですけど」
JS『直接的には?』
太陽のせいで眩しそうにこちらを向くジョシュアさん
泣きそうになるのを堪えてさっきあったことを話した
ルナさんが図書室にいたこと
ルナさんがジョンハンさんに告白してたこと
ルナさんとジョンハンさんの距離が近かったこと
全て話し終わると、ジョシュアさんは驚いていた
JS『あのジョンハンが?』
「見間違いですかね、、」
全然見間違いなんかじゃない、この目ではっきり見た。でもそれをどうしても信じたくなくて
JS『ジョンハン今頃後悔してるだろうね』
「…へ?」
JS『自分のことをこんなに愛してくれる可愛い子がいるのに』
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作者名:蘭 | 作成日時:2020年12月25日 23時