十六話 ページ19
「では、今日はもう遅い。……良ければ、泊まっていかないか?」
もう、外はかなり暗い。
そろそろ帰らせていただこう……と思った瞬間、団長はこう言ってくれて。
私も、何だか申し訳無くなる。
みんなが、とっても優しくて。
でも何だか暖かい___。
「良いんですか!?」
思わず驚いて、声が裏返る。
団長は、深く頷いて。
まるで、私達を包む、空の様。
彼の青色は、広大な空の色に思えた。
「勿論さ。」
そして、私はお言葉に甘える事にした。
団長が微笑む。
その時、何かに気づいた紗羅さんが。
「じゃあ、夕飯どうします?」
サラサラな髪を揺らし、団長の肩の上に、自分の腕を乗せる。
身動き全てが、艶っぽく見えるの……実に悩ましい。
それに対し、団長は全く気にしない様子で。
……確かに、朝ご飯の時間から何も食べていない。
かなり、空腹だ。
それを察してくれたのか、こっちを見向く樹さんは。
「じゃ、今日は盛大なパーティーと行こうじゃあないか!」
急に立ち上がり、私の肩を叩いてくれた。
その手からは、彼の優しさが微かに伝わる。
周りを見渡すと、皆笑顔で。
「じゃあさ、近くの居酒屋いこーよー!」
「未成年居るじゃねえか!」
「ソフトドリンク頼めば大丈夫!」
「杏奈は本当に、陽気ですね」
「そこが、良いところ何だけどね。」
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フーちゃん - 北宮ミイさん» うん☆ウチも頑張るよ! (2015年7月25日 17時) (レス) id: b07d082b66 (このIDを非表示/違反報告)
北宮ミイ(プロフ) - フーちゃんさん» ありがとうございます!まさかコメントが貰えるとは!嬉しいです。本当に有難うございます!更新頑張ります。 (2015年7月25日 8時) (レス) id: 8eb92e605c (このIDを非表示/違反報告)
フーちゃん - こんばんは☆同じイベントに参加している者でーす!面白そうだったから、読まさせてもらったんですけど、色々とクオリティが高くて凄かったです!!応援してまーす♪ (2015年7月24日 23時) (レス) id: b07d082b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:北宮ミイ | 作成日時:2015年7月21日 12時