過去 ページ6
会議室に怒声が響く。
ファット「オールマイトのもとサイドキックな割にずいぶん慎重やな、回りくどいわ！！こうしている間にもエリちゃんいう子、泣いてるかもしれへんのやぞ！！」
サー「我々はオールマイトにはなれない！だからこそ分析と予測を重ね、救けられる可能性を100％に近付けなければ！」
グラントリノ「焦っちゃいけねえ。下手に大きく出て捉え損ねた場合、火種が更に大きくなりかねん。ステインの逮捕劇が連合のPRになっちまったようにな。むしろ、一介のチンピラに個性破壊なんつー武器流したのも、そういう意図があっての事かもしれん」
ファット「……考えすぎやろ！そないな事ばっか言うとったら身動き取れへんようなるで！！」
ギャーギャーと騒がしくなってくる。
その中でスッと手を挙げたのは、相澤先生。
相澤「すいません。どういう性能かは存じませんが、サー・ナイトアイ。未来を予知できるなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか。このままでは少々……合理性に欠ける」
ナイトアイは何もしていない。何も変わったことはしていないのに、ピリ、と空気が変わった気がした。
サー「それは……できない」
静かにつぶやいたサーに、相澤先生が首を傾げる。
サー「私の予知性能ですが、発動したら24時間のインターバルを要する。つまり、一日一時間。一人しか見ることが出来ない」
彼は自分の個性について話し始めた。いつもと同じ様子で。
……さっきの空気の変化は、気のせいだったのかな。
サー「そして、フラッシュバックのように一コマ一コマが脳裏に映される。発動してから一時間の間、他人の生涯を記録したフィルムを見られる……と考えて頂きたい。ただし、そのフィルムは全編人物のすぐ近くからの視点。見えるのはあくまで個人の行動と僅かな周辺環境だ」
相澤「いや、それだけでも充分過ぎる程色々わかるでしょう。出来ないとはどういうことなんですか」
少し間を開ける。
サー「……例えば、その人物に近い将来、死。ただ無慈悲な死が待っていたら、どうします」
そこで私の頭の中に、オールマイトとの会話が蘇る。
オールマイトの未来のこと、ナイトアイは……。
サー「この個性は行動の成功率を最大まで引き上げた後に、勝利のダメ押しとして使うものです。不確定要素の多い間は闇雲に見るべきじゃない」
ロック「死だって情報だろう！？そうならねェ為の策を講じられるぜ！？」
サー「占いとは違う。回避できる確証はない！」
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れん - とてもこのお話が好きです！これからも続きを楽しみに待っています(*´∇｀*) (12月19日 19時) (
レス) @page31 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - ザイさん» コメントありがとうございます！なんか太宰さんが一番絡ませやすいんですよね……それはそうと太宰治はイケメン、この世の真理ですよね… (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！サーめちゃくちゃかっこいいですよね……(噛み締め) (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 太宰さん…………イケメンすぎて私の心臓が吹っ飛びそう………。 (2022年9月19日 23時) (レス) @page9 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほえみ | 作成日時：2020年11月5日 23時
