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この空気をぶち破ったのは、手当てされた場所を押さえて苦しそうにしているロックロックだった。
ロック「無視して進め！連合の方は警察に任せりゃいい……！！俺たちの最優先事項は何だよ！！？」
ゼェ、とあまりよろしくない呼吸音が時折する。
こんな状態で話すのは良くないのだが……こればかりは止められない。
ロック「どのみち入中の拘束で誰かしら残らなきゃなんねェし、俺は小娘のせいで、これ以上とんではねてはちょっとキツイ。わかったらとっとと足動かせ！！
リューキュウたち、上にいる連中！地下で分断された警官たち！サンイーター、
ここまで来たらあとは一息だろう！皆が稼いだ時間を、無駄にするな！！」
……あぁ、もう、ホントヒーローってのはさぁ……
『最ッ高にカッコいいぜ、全く…！』
私たちは既に走り出していた。
絶対。
絶対に。
『救い出してみせようね、出久…！！』
緑谷「うん！！！！絶対だ！！」
走れ、走れ走れ走れ。
後先考えるな、後のことは後に考えればいい。
今はただ、あの小さな手を、二度と離さないために走れ。
走っていく中で、色んなものを見た。
血、瓦礫、扉、そして倒れている八斎會の人たち。
そしてその奥にある、歪なコンクリートの壁。
“あきらかに後付けの壁”に、この先が最前線だと悟る。
トップスピードで走っていると思っていたのに。
その壁を前にして更にスピードが上がった。
身体に力が入る。
この壁をぶち抜いた先に、いる。
今までの後悔とか、迷いとか、葛藤とか。
そういうものを全部まとめて、拳に込める。
私のしてたことは最善なんかじゃなかった。そんなの百も承知だ。
でも、それでも八斎會の皆と一緒に笑い合ったのも事実だ。
だから。
だからこそ、私は今、全部まとめてぶち抜かなきゃいけない。
本当に大切なものを取り損ねないように。
ぴしりと壁に亀裂が入る。
そのまま強化した拳を更に前に突き出す。
私の手が、出久の脚が。
目の前の壁を、粉々に、吹き飛ばした。
その先にいたのは、廻と、エリちゃんと、満身創痍のミリオ先輩だった。
終わり
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れん - とてもこのお話が好きです！これからも続きを楽しみに待っています(*´∇｀*) (12月19日 19時) (
レス) @page31 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - ザイさん» コメントありがとうございます！なんか太宰さんが一番絡ませやすいんですよね……それはそうと太宰治はイケメン、この世の真理ですよね… (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！サーめちゃくちゃかっこいいですよね……(噛み締め) (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 太宰さん…………イケメンすぎて私の心臓が吹っ飛びそう………。 (2022年9月19日 23時) (レス) @page9 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほえみ | 作成日時：2020年11月5日 23時
