ごめんなさい ページ23
ギュル、と3人を掴んだのは、天喰先輩の個性で発現した蛸足だった。
天喰「俺が相手します」
片手で3人を拘束し、もう片方の手では彼らの武器を奪ったようだ。ミシリ、と音を立てて壊れていく。
天喰「ファット事務所でタコ焼き三昧だったから、蛸の熟練度は極まってるし……以前撃たれたことで、“こういうモノ”には敏感になってる」
バキンッと派手な音を立てて、刀や銃が破壊された。
天喰「こいつらは相手にするだけ無駄だ。何人ものプロがこの場に留まってる、この状況がもう……思うツボだ」
切島「でも先輩…」
天喰「スピード勝負なら一秒でも無駄に出来ない！！イレイザー筆頭に、プロの“個性”はこの先に取っておくべきだ！！蠢く地下を突破するパワーも！拳銃を持つ警察も！」
先輩、と掠れた声で呼ぶ。多分、届かなかった。
天喰「ファットガム！俺なら、一人で三人完封できる！！」
先輩は汗をかいていた。多分冷や汗だと思う。
だけど。だけれど。
目は、真っ直ぐ目の前だけを鋭く見つめていた。
ファット「……行くぞ！！あの扉や！！」
何かを堪えるように、叫んだファットガムに鋭児郎くんが食らいつく。
『鋭児郎くん、行こう』
切島「はぁ…！？お前まで……ッ！！」
『あの先輩が……なんでもネガティブに考えちゃう先輩が“できる”って言ったんだ。私は、信じるよ』
そういうと、鋭児郎くんはギュ、と口を結んで考えるように視線を彷徨わせた。
天喰「皆さん！！ミリオを頼むよ！あいつは……絶対無理するから助けてやってくれ」
その言葉を聞き届けた後、私達は部屋から出て再び廊下を走り出した。
チラリと後ろを振り返ると、また、あの3人と目が合った。多部くんは気絶してたけど。
『……ッあ』
思わず足が止まりそうになる。
戻って、もう一度話したくなる。
だって、だって、まだ……ほんの少ししか、彼らと。
そこまで考えて目を見開く。
彼らの。トウヤくんと、宝生さんの目が。
「行け」
と言っている。
貴方たちは、私を足止めしなくちゃいけないのに。
そんな貴方たちから、私は目を逸らさなくちゃいけないのに。
……壊理ちゃんを救う為に、君たちから離れなきゃいけないのに。
それでも貴方たちは私を通してくれるんですか。
『ごめん、なさい……ごめんなさい…！！』
私は半分泣きながら、その場から離れた。
緑谷「…………」
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れん - とてもこのお話が好きです！これからも続きを楽しみに待っています(*´∇｀*) (12月19日 19時) (
レス) @page31 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - ザイさん» コメントありがとうございます！なんか太宰さんが一番絡ませやすいんですよね……それはそうと太宰治はイケメン、この世の真理ですよね… (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ほほえみ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！サーめちゃくちゃかっこいいですよね……(噛み締め) (2022年9月21日 22時) (レス) id: 3fcb2fb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - 太宰さん…………イケメンすぎて私の心臓が吹っ飛びそう………。 (2022年9月19日 23時) (レス) @page9 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほほえみ | 作成日時：2020年11月5日 23時
