個性“文豪ストレイドッグス”の転生少女はどこまでも自由みたいです (ページ27)

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相変わらず出久は可愛いページ27

久しぶり皆、Aだよ。

今目の前の光景を見たまんま言いたいと思います。

天使(出久)が鼻血出した。

『アーッ！！出久ぅぅぅ！！！』

時は数分前に遡る。

『ここが……サー・ナイトアイの……』

緑谷「うん……！」

なんとかサーの事務所に着いた私たちは、ミリオ先輩の後に続きながら話していた。

ん？方向音痴？？

知らない子ですねぇ(すっとぼけ)

通形「言いそびれていたけど、サーはとても厳しいんだよね」

緑谷「存じております！自分にも他人にも厳しく、ストイックな仕事が有名なヒーロー……モニター越しでもあの鋭い眼差し、ゾワッとしましたよ」

『相変わらず詳しいなぁ、出久は……』

凄いねと付け加えると、出久は少し顔を赤くして「そうかな……でも嬉しいよ、ありがとうっ」と照れ臭そうに笑った。

あ、この子私を全力で殺す気だ。

天使か。昇天しかけたわ。

『んん……あっ、ミリオ先輩すいません。話中断しちゃって……』

通形「ううん、全然！」

ニカっと太陽スマイルを食らって無事死亡したところで、先輩は話を再開した。

通形「緑谷くんが言ったこともなんだけどね、サーにはメディアと違うもう一つの顔がある」

緑谷「…………！？」

通形「君たちが門前払いされたくないのなら……これからサーと会って話終わるまでに、必ず一回サーを笑わせるんだ」

緑谷「へ？」

『……笑わせる……』

私は目を瞑って頭にサーの姿を思い浮かべる。

ピシッとしたスーツに綺麗に七三頭の髪の毛。

鋭い瞳孔……。

アッ、笑わせるとか無理だコレ。

私が静かに絶望している前で、ミリオ先輩は話を続ける。

通形「サーはああ見えてというか…だからこそというか…ユーモアを最も尊重しているだ」

ガチャリ、とドアをあける。

通形「俺が出来るのは紹介までで、君たちを使うかどうかはサーが決める。俺も協力してやりたいけど、ここからは君たち2人でサーに認めてもらうしかない」

『……なるほど』

緑谷「今更ですけど……会ったばかりなのに先輩は何で良くしてくれるんですか…？」

不思議そうに出久が聞くと、先輩は前を向いたまま、

通形「別に良くしてる気もないけどね」

と言った。

通形「緑谷くんに関しては、めちゃくちゃな目標を持っていて、それを実現しようとしてる。文郷さんもその緑谷くんを心から応援しているし……文郷さん自身も何か大きな目標がありそうなんだよね」