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出久の「落ち着いてる」はマジ信用ならんのだが ページ24

『出久……ちょっと落ち着こう?』

緑谷「へっ、あっ、いや、全然!落ち着いてるよ!!?」

『ごめん。私はさっきから電柱と喋ってる人が落ち着いてるようには見えない……』

緑谷「えっ……あ……Aちゃんだと思ってた……」

あははは、と頭をかきながら顔を赤くする君はまさに天使以外の何者でもないんだけどね?


週末。

私と出久はとある場所で並んで立っていた。
今日はサー・ナイトナイの事務所に行く。

今は待ち合わせ場所で先輩を待っている。
私も出久も早く来すぎてしまった。


ふう、と息をついて出久が話しかけていた電柱にもたれかかる。

『ね、これで私2人に見える?』

ニコニコと笑いながらピースをする。
すると、出久はアワアワとした様子を見せた。

緑谷「さっきのは本当に何でもなくて!いや、あの……ぼっ、僕にはAちゃんは1人しか見えないです……」

は?可愛い。
君はずっと可愛くあってくれ……。

『あ、出久。ちょっと目瞑って』

緑谷「え?」

スタスタともともと近くにいた出久に、更に近付く。

緑谷「えっ?えっ!?」

目の前まで来て、ズイッと顔を近付ける。
出久の大きくて綺麗な緑色の瞳が至近距離で見えた。これでもかってくらいに目が泳ぎまくっている。
んー?どしたー?

緑谷「ちかっ……顔、ふっ、触れちゃいそ…!」

バッと腕で顔を隠す出久。
あ、そうされちゃうと……。

『んー、ちょっとやめてね』

グイッと腕を掴んで壁に押し付ける。
出久は真っ赤で、見るからに状況が分かりませんという表情をしている。

緑谷「Aちゃ……何、して……!?」

『隠さないで、出久の顔よく見えない……はい、じゃあ。目瞑って』

と言った。

緑谷「はひ……」

目をグルグルとさせながら素直に従う出久。






緑谷「(な、なんなんだ…?急に…って、え!?なんか頰に当たった!!これ、この感じ……髪の毛!?え!?Aちゃんの!?近……近!?)」

ふ、と瞼を軽く触って……

『うん、もういいよ』

離れた。

緑谷「……な、なんだったの?」

『いや、出久の瞼のところにさ、糸くず付いてたから気になって。着替えの時付いたんじゃない?』

緑谷「え"」

ヒラヒラと手に持っている糸くずを見せる。さては着替えの時急いでいたな?

数秒固まった後、諦めた様に肩を落とした出久。
おい、どういう事だコラ。


緑谷「糸くずであんなイケメン力を……」


出久がボソッと何か言ったが聞こえなかった。

こちょこちょってさ、自分でやると何とも無いけど他人にされるとくすぐったくない?→←腕を上下に降り続けてたら腕つったことあるんだあ



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黒無(プロフ) - ヤンデレ最高! (2月5日 20時) (レス) @page40 id: b5626f3054 (このIDを非表示/違反報告)
後藤 - サーナイトアイに天衣無縫を使うかと思った!使ったらどうなるんだろう? (2021年3月6日 17時) (レス) id: 7038755ae5 (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - おめでとうございます!!続編リンク貼られるの待ってますねー! (2020年11月6日 18時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
風人雷震 - 反抗が犯行になっています…… (2020年11月3日 20時) (レス) id: 356d2e7602 (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁ!! (2020年11月3日 12時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほほえみ x他1人 | 作成日時:2020年1月26日 11時

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