悪いが君たち、私は洋酒は好かないんだ［名探偵コナン］ (ページ7)

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オシドリ夫婦part5 ページ7

『マァ、なんだ。挨拶もせずに申し訳ない…私(わたくし)江戸川Aと申します。以後お見知り置きを』

優「あぁ自己紹介ありがとう。私は知っていると思うが工藤優作だ」

有「工藤有希子よ！元気みたいで良かったわ！」

いつの間にか有希子チャンが部屋に来ていた

しばらく笑い続けて自己紹介もろくに出来なかった

優作クンの笑いのツボは浅いと見た

あまり面白くない冗談を言って一人で笑ってしまいそうな人だな

『改めて。見ず知らずの私を助けてくださりありがとうございます』

身体中に巻きついていたモノ(優作クン曰く医療道具ラシイ。人間は一体ナニを目指しているのだろうか？)を外さないように体を起こして頭を下げる

優「いやいや！別に大したこともしていないんだ！お礼はお医者さんに…」

有「そうよ、ただちょっと連絡したくらいだし」

『でも、貴方達がいなければ私はアソコで野垂れ死んでいました。この御恩はいつか返させて頂きます』

人の命を救っても謙遜をするだなんて…

いい人を極めたらこうなるのカ

このご夫妻の子供はさぞ優しい子だろうネ

ポンっ

『おっ』

頭に急に心地よい重さが乗った

しかも二つ

私の両隣で工藤夫妻が私のことを撫でているようだ

優「子供なんだからもうちょっと甘えなさい」

有「うんうん！恩を返すなんて思わなくていいの！私たちは恩を売るために助けた訳じゃないんだから！」

私君たちよりもはるかに年上だけどネ

そんな野暮ったいことは言わないけれど

しかし有希子チャンの言葉
「私たちは恩を売るために助けた訳じゃない」

『では何故助けたのですか？』

そう問うた

すると工藤夫妻はキョトンとし

お互いの顔を見合わせた

そして揃ってクスッと笑い

声を揃えて言った

優「人を助けるのに理由なんているか？」
有「人を助けるのに理由なんている？」

『…貴方達のお子さんは絶対にいい子でしょうね』

優「それ今言うかい？」