悪いが君たち、私は洋酒は好かないんだ［名探偵コナン］

オシドリ夫婦part4 ページ6

順位がつきました！皆さまのお陰です！
これからもどうぞご贔屓に！


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


鼻の奥にツンとくる、ナニか独特の匂いがした


随分寝ていたのだろう

視界が霞がかっている



何回か瞬(まばた)きをして目をならしてみる


現在、私は清潔な部屋にいるようダ


久しぶりの喉にくるパサパサとしたアノ不快な空気のない空間は、私を感動を起こすには十分なモノだった


体は起こせない


ナニやら身体中に冷たいモノがついている


後タダ単純にダルイ


メンドウだ

という訳でそのままボーっとしていた



空は青く、澄み切っている



首すら動かせず、今の視界で見えるモノは窓の外の景色と天井と自分の爪先くらいダ



天井は真っ白ダ

天井で出来る暇つぶしなんてシミを数えることくらいなのにシミが無くなったら天井の存在価値は大幅に減ると思うのは私だけだろうカ？


空も雲一つないからつまらん


しかし真っ白か真っ青(さお)かだったらまだ真っ青なほうが面白いため空の方を眺めることにした


いつの時代も空は青いンだナァ


色々と変わったコノ世界の中で変わらないモノを見る度(たび)に安心してしまう




………




…！？




『わ、わあぁぁ！！』




ドタドタドタ



優「どうしたんだっ！？」

『おっ、お、驚き桃の木山椒(さんしょ)の木！』

優「お、落ち着けなにがあったんだ？」

『う、うちゅ、宇宙船がああぁ合ったんだ！』

優「…宇宙船っ！？」



挨拶も忘れていきなり変な事を言ってしまった


優作クン、すまない


優作クンは窓を開けて空を覗いた



優「…もしかして飛行機のことか？」

『ヒコウキ？』


なんだソレは？空を飛ぶのか？


優「飛行機って言うのはな。空を飛べて形は細長い。翼があるのだが鳥みたいに上下しないものなんだ。」

『なんだソノ珍妙なモノは』


私が死 んでいる間にナニが起きたって言うんだ


畜生(ちくしょう)、空め。お前は変わらないかと思っていたのニ！！裏切りものぉ！！


『空を飛ぶ物体か…人類はいつか人工人間(ホムンクルス)でも作りあげるんじゃないか？』

優「ふっ！面白いこと言うなぁっ！はははっ！」


優作クンはどうやらツボに入ったらしく爆笑していた

空を飛ぶ物体を作ったのならソレが出来るのも私としては驚きは同じくらいなのだがナ


だが、私も優作クンの豪快な笑いにつられて笑ってしまった


優「ははははははっ！」

『ふふふ、あはは！』

オシドリ夫婦part5→←オシドリ夫婦part3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す