悪いが君たち、私は洋酒は好かないんだ［名探偵コナン］ (ページ16)

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バツ　唾棄すべき金と青　　　　　マル　？？？ページ16

降谷零side

降「…にじゅくっ！さんじゅう！終わったぁ…」

僕は腕立て伏せをして疲れた腕を休ませる

そのまま公園の芝生にゴロンと仰向けに寝転がってぽやぁっと空を見た

早く来ないかな

Aちゃんはこの公園の近くに住んでいてよくここに来る

でも何故かヒロと遊ぶときは来れなくなったりした

だけど！今度の土曜日に二人とも遊べるらしい！

その事を考えたらなんかすごく嬉しくなる

楽しみだなぁ…

降「…次腹筋しよ…」

Aちゃんは体が弱くて体を動かし過ぎるとゴホゴホしちゃう

それを見るたびに僕は強くならなきゃって思った

だから僕は毎日公園で運動してる

あと、王子様はお姫様を待たせちゃダメなんだって

ヒロが絵本に書いてあったって言ってた

僕が大きくなって強くなるまでAちゃんを待たせる事になる。絶対に

だから待たせる時間を少しでも減らさないといけない

降「…ふぅ」

腹筋が終わってそのまま後ろに倒れ込む

空はすごく晴れていた

綺麗な青だ

僕は前髪を見てみる

相変わらず金色だ

前はこの二つの色が嫌いで嫌いでしょうがなかった

でももう嫌いじゃない

だってこれがなかったらAちゃんに会えなかった

ヒロとも仲良くなれなかったかもしれない

こう考えるとゾッとする

そのままボーっとしてたらふいに僕の視界が暗くなった

『ヤァ零クン！汗をかいてまた一段と男前になったナ！』

降「Aちゃん！」

ごつんっ！

まるで岩が落ちたかのような音と一緒に頭が痛くなった

僕が起き上がろうとして上にあったAちゃんの頭とぶつかったんだ

『ったぁ～、元気良いねぇ零クン』

降「いたた…ゴメンねAちゃん」

『イヤァそれにしても君の髪は太陽の下だと眩しいくらいに綺麗だね』

目が潰れる

とAちゃん

Aちゃんはよく僕の事を褒める

金色の髪も

だから僕はこの髪が好きになった

Aちゃんはそのまま僕の隣に寝転がった

『ウン、良い空だ。オソロイだね』

僕はAちゃんのことを見たくて上を向いていた頭を横にやった

降「なにとお揃いなの？」

僕は疑問になって聞いてみた

『君の目と、私の血』

…

僕は大好きだ

Aちゃんに褒めて貰える金色

Aちゃんとお揃いの青色

Aちゃんに会えるきっかけの金と青

それと

Aちゃんが

Fin 唾棄すべき金と青

Start 大好きな君と金と青