悪いが君たち、私は洋酒は好かないんだ［名探偵コナン］

唾棄すべき金と青part5 ページ14

Aside

有「全くもうっ！ただでさえ体が弱いのに殴られるなんて！」

『ウゥ…ごめんヨ母上…』



プンスコと怒りながらも私の手当てをしてくれる母上

こんな風に怒りながらも結構丁寧な手つきでやってくれるあたり流石だとしか言えない




優「女の子に手をあげる方も方だが、AもAだよ。
その零くんって言う子を連れて逃げることもできなかったのかい？」

『出来たは出来たのだが、零くんは怪我を負っていたし何よりあの二人の言動にムカついた』

優「後者が本音だな」

有「むかついたからってあんまりタメにならない事はしない方が良いよっと」

『アっ！母上そこ痛い！お願いだから！その消毒液やらなくてもよろし！！』

有「だぁめ♡」

『可愛く言ってもだぁめ♡
アッイタイイタイ！！』

有「あっ、コラ！暴れないで頂戴！」

『無理ですおやめ下さい奥様！』

母上、どうか御慈悲を！！




有「ふぅぅ…手当てしゅーりょう！！」

『…』((ｸﾞﾃﾞｪ


アカン…コレはアカン

この時代にも拷問は残っているらしい

というか拷問を新しく生み出しやがった


有「これに懲りたら怪我なんてしようと思わないこと！」

『はい…』


優「絵具を飲んだから病院にも行こうか」

有「はぁー。そう言えばそうだったわね…」

『アハハ…すみません…』


in車

優「子供を怖がらせるだけの目的で絵具を飲むとは…」


呆れたような目で見ないでおくれ…


『［だけ］ジャァないよ。
零くんを慰めるためにもやったんだ』

優「慰める？」

『ウン。［君が例え化け物だとしても君以上の化け物なんてこの世にゴマンといるヨ］っていう意味も込めて』

あの時、現世のスケッチをしようと画材を借りて外に出かけた

手頃な公園があったからそこでスケッチしようと思ったんだが男の子二人が一人を虐めていた

ソノ光景がなんだか嫌になってああいう事をしたという訳だ
『絵具を持っていなかったら飲んで血を出すように吐き出すなんて奇怪なことはせんかったナ』


ちびっ子だったからこそ出来た嘘だ

アレに怖がってくれるか

零くんが私のことを妖怪だと信じてくれるかは一か八か(いちかばちか)だった


有「というか零くんに妖怪だと思わせるっていうのは必要あるの？」

『あるある、大有りサ！
あの場で自分の周りと異質な零くんが自分を嫌わないようにするには自分と似たような奴が必要なんだ』

有「ふーん。そんなものなのかな…」

『そんなモンだよ』

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