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8. ページ8
岩泉 side
生まれて初めて、手紙を書いた。
何を書けばいいのか死ぬほど悩んだが
隣で、同じ相手に手紙を書いている及川を見ると
無性にイライラしてしまう。
(やっぱ文章で伝えるのは俺には向いてねぇ)
____会いたい
これは手紙の2枚目の最初の書き出し。
すぐに破ってゴミ箱に捨てる。
次彼女に会えたらなんて声をかけよう。
俺と及川がAのケガを知ったのは
つい最近になってから。
近頃月刊バリボーに掲載されてないのは
てっきり不調なだけだと思っていた。
(ほんっと情けねー)
Aに会いたい。
その思いは日に日に募ってゆくばかりだった。
.
しかし、
貴「久しぶり。
徹。はじめ君」
彼女は今、目の前にいる。
及「…A……？！」
及川はすぐにAの所へ駆け寄るが
俺はその場に立ち尽くしたまま動けなかった。
.
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作者名：にゃご吉 | 作成日時：2017年10月5日 1時
