ガラの悪いヤンキー ページ9
［雅人side］
「…ただいま」
玄関開けて呟く。
見慣れた靴の中に、ピシッと並べられた男もんの靴。
あいつ…
まだ居てんのか。
そう思ったのもつかの間。
２階から階段降りてくる足音が聞こえた。
見上げたら、おかんとあいつが降りてくる。
「今日もおおきにな〜。
気ぃつけて帰って〜」
追っかけるように、おかんがあいつの後ろから声をかける。
「あ…」
俺の存在に気づいたようで、脇へどいて靴を脱いだ。
「ちょ、雅人…
永井君に挨拶は？」
おかんがたしなめるように言う。
チラ見したら、
「ども」
って会釈されて、こっちもちっさく会釈する。
「もうっ…雅人…」
おかんが眉間にしわ寄せて、俺を振り返ったけど、
「じゃ、失礼します」
あいつの一言でまた向き直って、ありがとう繰り返して送り出す。
「…雅人も永井君に、勉強見てもうた方がええのんちゃうやろか」
2階へ行きかけた俺の後ろから、おかんが言うてきた。
「あいつ…
いつまで来んねん」
「せやなぁ…
このまま夏休みまで頼もかしら。
テストん時はさすがに…」
「夏休みって…まだ先やんけ」
「だってあの子。
おかしな連中につきまとわれとるみたいやし」
「姉ちゃんが？」
聞いたら頷いて、
「ガラの悪い男の子！
服装もダラっとして…
いかにもヤンキーって感じの！」
煙たそうな顔して喋るおかん。
おかんの、“ガラの悪いヤンキー”って言い方と。
さっきの横山さんの話がカチッと合う。
「雅人？
あんたは大丈夫よね？」
おかんにこれ以上絡まれたない思て。
2階へ逃げようと階段行きかけたら、追い打ちかけてきた。
「…何が？」
「あんた、あんな大ケガするようなケンカして…
もう、警察に呼ばれるような事、せんといてよ？」
「……(汗)」
疲れる。
なんでこない、疲れるんやろ(汗)
はいはい言うて、2階へ駆け上がった。
おかんはほんまに、俺を心配してんのか。
それとも、世間体が気になるのか。
実際、姉ちゃん学校休ませて、勉強できる奴に家庭教師させるくらいやねんから。
世間体が大事なんやろな。
優等生の姉ちゃんが、“ガラの悪いヤンキー”と関わらんように。
成績優秀の姉ちゃんが、“ガラの悪いヤンキー”の喧嘩に巻き込まれへんように。
……
姉ちゃん…
バンドするんかな……
姉ちゃんの部屋の前。
通り過ぎて自分の部屋行こうとして、バックしてドアをノックした。
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ゆんゆん(プロフ) - mさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです！忙しくてなかなか進みませんが、更新頑張ります！ (2019年12月5日 16時) (
レス) id: 9d9e7bb478 (このIDを非表示/違反報告)
m - 昨日今日にかけて一気に読ませて頂きました！おもしろくてついつい読んでしまいました！忙しい中と思いますがまた更新楽しみにしています！よろしくお願いします！ (2019年12月5日 12時) (レス) id: c69e6b424d (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» こちらこそ、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月23日 17時) (レス) id: 965d5a965b (このIDを非表示/違反報告)
Gな(プロフ) - ありがとうございます。 (2018年4月23日 17時) (レス) id: a5ab956501 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» ありがとうございます！お待たせしております(^^; ノロノロですが、応援よろしくお願いします！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: 67d329f0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんゆん
| 作成日時：2016年10月5日 15時
