マジな考え ページ8
［華side］
「バンドっすか？」
雅人がシェイク吹きそうになった。
ここは近くのマクド。
ヨコが、電柱の陰でコソコソしとってもしゃあないって言うて、場所変えようってなってん。
そこで雅人から聞いた話は…
永井は中学校同じ校区で、おかん同士が友達らしい。
中学でも高校でも頭のいい永井が、Aが休んどる間の授業とか勉強を教えとるいう事やった。
でも、おかんの意図がわからん。
そんなん、ずっと続くわけないし。
いつかは学校行くやろ。あの子やったら。
そう言うたら、
「めちゃくちゃ怒っとったからなぁ…」
雅人が思い出しながら呟いた。
手も足も出んって感じやったんやろな。
そこでヨコが呟いた一言に、雅人が吹きそうになってん。
「バンド、練習できへんなぁ…」
「バンド？」
「うん」
「バンドしてるんすか？」
「お前の姉ちゃんもな」
「バンドっすか？」
雅人、シェイク吹き出さんかったものの、むせて咳が止まらん。
ようやく落ち着いて、
「え、すんません、もう一回…
誰がバンドするんすか？(汗)」
ヨコに改めて聞く。
「せやからー…
すばるやろ、安やろ、亮に丸、大倉、ヒナ、俺…」
「ヒナって誰？」
「村上(笑)あだ名やねん」
聞き返す千秋に、ヨコが笑う。
「あと、三村はプロデュース的な感じかな。
それとー…」
ヨコが一旦間を置いて雅人を見た。
「お前の姉ちゃん(笑)」
「いやいやいや(笑)
姉ちゃん、無理でしょ」
ニヤッと笑うヨコに、雅人が両手を振る。
「姉ちゃん、楽器できないすよ(笑)」
「歌う方や」
「音痴かもしれませんよ(笑)」
「せやから練習するんや」
「練習したって…」
「ライブもしたいしな？(笑)」
「いや、無理ですよ！
人前なんかに立てませんて！」
「せやけど俺らは…」
「……え？」
「俺らは、マジで考えとんねん」
ヨコが雅人の目を見つめる。
「……っ(汗)」
「……(笑)」
「本気…なんすか？(汗)」
「おお(笑)本気や」
「や、せやけど…」
「帰ったら、姉ちゃんに言うといてくれな？(笑)」
ヨコにそこまで言われて、雅人は頷くしかなかった。
私も千秋も、このやり取りを見とったけど。
ほんまに、ほんまに…
Aにボーカルさせるつもりなんや。
確かにJAMで怒ったAの声は響き渡っとったけど。
どこまでできるんやろ。
てか、冗談やろ？
でも、あの声で歌ったら……
そんなん、マジで考えとったんや…
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ゆんゆん(プロフ) - mさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです！忙しくてなかなか進みませんが、更新頑張ります！ (2019年12月5日 16時) (
レス) id: 9d9e7bb478 (このIDを非表示/違反報告)
m - 昨日今日にかけて一気に読ませて頂きました！おもしろくてついつい読んでしまいました！忙しい中と思いますがまた更新楽しみにしています！よろしくお願いします！ (2019年12月5日 12時) (レス) id: c69e6b424d (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» こちらこそ、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月23日 17時) (レス) id: 965d5a965b (このIDを非表示/違反報告)
Gな(プロフ) - ありがとうございます。 (2018年4月23日 17時) (レス) id: a5ab956501 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» ありがとうございます！お待たせしております(^^; ノロノロですが、応援よろしくお願いします！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: 67d329f0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんゆん
| 作成日時：2016年10月5日 15時
