再現 ページ2
［章大side］
走ってく村上を見送っとったら予鈴が鳴って。
俺も校舎に入る。
「おはよう(笑)」
渋やんの机に座る華が、教室入った俺に声かける。
「おはよう(笑)」
「おう」
挨拶返したら、渋やんが反応した。
「……こいつは？」
渋やんの前の空席を指差す。
Aの席。
「さあ…」
珍しく華が、心配そうな顔をした。
「休み？」
「チャイム鳴っとるからなぁ(笑)
遅刻なんかありえへんやろ」
渋やんは鼻で笑う。
ふーん、言いながらも華の曇った表情が気になった。
「何やねん？」
「んん？んー…」
華が考え込みながら、口を開いた。
「昨日な？あの子、忘れ物してったやんか？
で、教えたろ思て、電話してん」
「あいつ、携帯持っとるんか？」
渋やんが、華の話に顔を上げる。
「ガラケーやったわ。
で、電話したらさ……
おかんが出たんよね(汗)」
俺と渋やんが、華を見つめる。
「おかんが？」
「うん。間違えた思たけど、合うとんねん。
何でおかんが？思いながら、Aおるか聞いたらさ…(汗)」
Aのおかん。
ヒステリックなおかん。
華が接触して、何喋ったんや？(汗)
「Aはいません。
この携帯も解約するんで、かけてこんといてください！ガチャッ！」
華が、その場面を再現してくれた。
見事にあの、ヒステリックおかんが乗り移ってる(汗)
「ええ〜…(汗)」
渋やんもさすがに引いとる。
俺もドン引きや(汗)
「あまりに一方的やって…(汗)
取り付く島もなかったで？」
「……(汗)」
「……(汗)」
俺も渋やんもあまりにその様子が想像できて、なんて言うてええかわからへん(汗)
「お前…(汗)
なんかおかしな事言うたんちゃうんか？」
「おるかおらんか聞いただけやん！
第一、娘の携帯におかんが出るか？」
華の訴えはもっともや。
頷くしかない。
「まさか……
それで学校休みなんか？(汗)」
俺が言うたら、華も渋やんも、まさかて顔見合わす。
けど、そこでチャイム鳴って先生入ってきた。
仕方なしに席に着く。
「欠席はー…佐倉だけか」
先生が名簿に書き込んだ。
特に驚く様子もない。
前から知っとるみたい。
学校に連絡があったんかな。
HR終わって、先生が出てく。
廊下で華が、先生を捕まえた。
「A、何で休みなん？」
先生は華の勢いに、ちょっとびっくりしながらも、
「今日だけちゃう。
しばらく休みや」
言い残して行ってしもた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆんゆん(プロフ) - mさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです！忙しくてなかなか進みませんが、更新頑張ります！ (2019年12月5日 16時) (
レス) id: 9d9e7bb478 (このIDを非表示/違反報告)
m - 昨日今日にかけて一気に読ませて頂きました！おもしろくてついつい読んでしまいました！忙しい中と思いますがまた更新楽しみにしています！よろしくお願いします！ (2019年12月5日 12時) (レス) id: c69e6b424d (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» こちらこそ、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月23日 17時) (レス) id: 965d5a965b (このIDを非表示/違反報告)
Gな(プロフ) - ありがとうございます。 (2018年4月23日 17時) (レス) id: a5ab956501 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - Gなさん» ありがとうございます！お待たせしております(^^; ノロノロですが、応援よろしくお願いします！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: 67d329f0ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆんゆん
| 作成日時：2016年10月5日 15時
