EXILE THE SECOND ~Short Stories~

▽SHOKICHI ~あまい罠~ ページ11

｢アミ、ちょっと倉庫に資料取ってくる。｣


｢も〜午後やればいいのに。ホントAは頑張り屋さんだよね。｣


｢ありがと〜笑
あともう少しで終わるの、だから今終わらせたくて。
先にいつものカフェ行ってて！｣




｢は〜い！頑張ってね。



あ！ちょっとちょっと！
...アノ人も居るだろうから 早めにね♡｣



｢...//はいはい。

アミさんの為に早く行きますよ。｣


｢もう、照れちゃって♡｣




..



資料を取り、

早く仕事終わらせて カフェに行きたいのに。


｢なんであんな高いところにあるのよ...｣



こんな時によって脚立が見つからない



自分の身長を憎む

成長期にもっと伸ばしておけば良かった...と





でも そんな時...






｢どうしたんすか山田さん｣


｢え あ、八木さん!

実はあそこの資料が取れなくて。
恥ずかしながら...笑｣


｢ちょうど俺も資料取りに来てて。

取ってあげますよ｣


｢え、ありがとうございます！｣




まさかまさかの八木さん登場



八木将吉さんは同じ職場の同僚。
...私の密かな想い人でもある




彼とは同い歳なんだけど、何故か敬語が取れないでいる

笑った顔が、言うと失礼だけど
可愛くて
たまにちょっと抜けてる天然で
すごく仕事熱心な努力家

特技は歌なんだとか



...いつか八木さんの隣で聴いてみたい。
そんな淡い夢。ただの夢でしかない。




｢はい、山田さんどうぞ。｣

｢ありがとうございま...｣




ガシッ



...アレ？




八木さんの手から資料を受け取ろうと
手を伸ばした



しかし予想外の事に

肝心の資料は私の身長より高く上げられ、
伸ばした手は、八木さんに掴まれた




驚き、八木さんと目が合ったまま固まる
八木さんは動揺した私とは違い無表情。






え、なぜ？







八木さんは何を考えているの？


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