記憶喪失 ページ6
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リアルパロです。
ar side
昼過ぎにグループLINEに届いた 一通のメッセージ。
【いのちゃんがバラエティのロケ中に事故にあって病院に運ばれた。頭を強く打ったけど、命に別状はないらしい。
でも――、】
『なぁに？みんな揃って どうしたの〜？大丈夫だってぇ。このとおり、ピンピンしてるじゃぁん。
…ってか、たかき、なんか すげー髪伸びてない？カツラ？しかもヒゲ、一日で そんなに伸びるもん？』
「え？俺 ずっとこの髪型だけど…」
『はぁ？昨日仕事で会った時は、黒髪で短髪だったじゃん』
「……ねぇ、伊野尾くん。それ、いつのこと言ってるの？」
『なんだよ、ケンカ売ってんのかっ！？2019年1月27日金曜日午前11時のことだろうが！！』
―――いのちゃんの頭の中からは、数年間の記憶が無くなっていた。
「――っ」
いのちゃんの言葉に、息を飲んだ みんな。
だけど、一番ショックを受けていたのは いのちゃんでも、たかきでもなく、
俺の隣に立ち尽くしている山田で。
山田は ブルブルと肩を震わせると 慌てて口元を手で押さえ、
「ごめ、俺、トイレ…っ」
俺にしか聞こえない か細い声でそう告げ、病室を飛び出した。
「おいっ、山田！！」
俺は 慌てて山田の後を追い、病室を出たが
右を見ても左を見ても、すでに山田の姿はなくて、
……山田。
山田の悲しみが どれほど深いのかを思い知る。
そう。いのちゃんと山田は恋人同士なのだ。
奇しくも、いのちゃんの記憶が抜け落ちてしまっている 2020年から。
山田は いのちゃんのことが大好きで、
いのちゃんも山田のことが大好きで、
見ているこっちが恥ずかしいぐらい、毎日毎日しあわせそうに過ごしていたのに、
いのちゃんの記憶の中に 一切残っていないなんて。
――伊野尾ちゃん、伊野尾ちゃん、
――なぁに、やまだぁ。
――だぁーいすきだよ♡伊野尾ちゃんが いないと、生きていけないくらい。
「、やまだ！！」
いのちゃんと山田の やり取りを思い出し、
まさか、と思い 屋上へと足を運ぶと
空を見上げながら 立ち尽くしている山田。
俺に背を向けているから 山田が今どんな表情をしているのかは分からないが
その身体は 小刻みに震えていて、
「山田、大丈夫か…？」
俺は 山田の顔を見ることなく、震え続ける背中を 何度も何度もさすった。
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本田(プロフ) - けーままさん» ( ´∀｀ )b (6月12日 19時) (
レス) id: 75acadb94f (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 母乳は搾乳して、冷凍ができるので、クール便待ってます！！ (6月12日 18時) (レス) id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
本田(プロフ) - けーままさん» ありがとうございます( ´∀`)こんなオチで満足いただけたかどうか謎で仕方ありませんが、本田は大満足ですので、本田も やまださんのお乳を飲みに ちょっくら行ってきます( *´艸) (6月12日 18時) (レス) id: 75acadb94f (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - まさかの理由！！これは私も思いつきませんでした…‼️さすが本田さん❗ (6月12日 18時) (レス) @page22 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本田
| 作成日時：2022年12月27日 17時
