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ちゅっ…ちゅ…
『ん…んっ…』
くちびるを啄ばむだけの、かるい くちづけ。
の、ハズだったのに、
「はぁ…いのお…」
薮に あまい声で名前を呼ばれたら、もうおしまい。
俺は そっとくちびるを開き、薮の舌を迎え入れた。
ちゅく…くちゅ…
口のナカに入ってきた、体温よりも少し熱い 薮の舌先。
俺の舌を、裏から、横から、と 舐めあげ、
俺に熱を分け与えるように、俺の舌先を じゅっ、と くちびるで吸いあげる。
『あっ…やぶ…』
くちびるを離し、
息を整えながら 薮の首すじに 顔をうずめると、
目に入った、大きく勃ちあがった 俺の自身。
『あぁ…勃っちゃった…』
キスぐらいで、と 思うかもしれないが、仕方ない。
『俺、やぶのことになると おかしくなる…。
すっごく やぶが欲しくて、欲しくて、仕方ない時もあれば、やぶのこと憎くて、憎くて、殺したい時もあるの』
俺の 身体も、頭の中も、心も、薮を愛して やまないんだから。
『俺、ヘンなのかなぁ…?』
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作者名:本田 | 作成日時:2017年10月9日 1時