神山さんが体調不良です (ページ12)

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重岡side

マネージャーの運転する車から降りた俺はふらふらと歩く神ちゃんの腰を支えながら神ちゃんの家に入る。神ちゃんはとりあえずソファに寝かしてお粥でも作ってあげようとキッチンに行くと俺の目に入ったのは、ラップに包まれた朝ごはん。朝ごはんも食べれないほどやったんやろか…

ふと部屋を見渡すと朝から体調不良だった証拠が散らばっている。からっぽになってる栄養ドリンクの瓶、何故か使った形跡ゼロの体温計。俺の予想だと神ちゃんのことやし数値で見て自覚すると悪化しそうって思ったんちゃうかなーってところ。

そんなこんなでお粥が完成した。しばらくすると神ちゃんが目を覚ました。

重「気分どうや？」

神「…大丈夫…やで」

顔色はさっきほど悪くないねんけど病人の顔には変わりない。少なくとも大丈夫ではあらへんな？

重「大丈夫じゃないやろ！？笑ほんとの事言ってええんやで？？」

神「やっぱりバレるかっ…」

重「何年一緒におると思ってんねんっ笑」

神「さっきよりはよくなってんけど、まだ目眩と頭痛が…」

重「そっかそっか、お粥作ったけど食べれるか？」

神「うん！！食べたい！」

少し話して笑顔が戻ってよかったわ。

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 食後𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

神山side

気づいたらベットに寝てて、おまけに俺の額には冷えピタまでついてた。しかも俺が寝てる間にしげがお粥作ってくれたらしいねん。朝からろくに食べれへんかったからか、しげが作ってくれたからなんか、分からへんけどすっごく美味しくて俺は見事に完食。

神「ごちそうさまでした」

重「完食してくれて嬉しいわ！」

神「しげ、今日はほんとにありがとう」

重「ほんまやで笑朝ごはん食べれへんほど体調悪かったんやったら言ってくれたらよかったのに笑」

神「え？！なんでそれ知ってるん…？」

重「キッチンにきれーにラップしておいたあったし、体温計出したのに使ってへんのも自覚したら悪化しそうやったからやろ？笑」

神「う、うん…笑病は気からって言うやん？」

重「やと思ったわ笑とりあえず今日はもう寝よか？」

神「うん」

かといってまだ普通に歩けない俺はしげに支えてもらいながらベットに行く。