episode 3 ページ4
〔深澤 side〕
正直今何が起こってるのか誰1人として分かってないと思う
滝沢くんと謎の女の子が出ていってから誰も言葉を発しようとしない
深澤「今の、なに？」
沈黙を破りたくて出た言葉は純粋な疑問だった
とにかく何が起こったのか分からなくて混乱している
岩本「全然分かんないんだけど、」
阿部「話だけ聞くと明日からあの女の子と一緒に住むってことだよね？」
目黒「まぁ滝沢くんの言ってることを理解したらそういうことだよね」
俺らは康二、めめ、ラウールが新たに加入した時から絆をより深めるためにシェアハウスをしている
それもだいぶ慣れてきた頃、突然滝沢くんがいいはなったことに誰も頭が追いつかない
佐久間「一緒に住むってさすがに嘘だよ！」
宮舘「でも滝沢くんの目が本気だった」
ラウール「それはめっちゃ思った」
深澤「たしかに、」
滝沢くんがあんなに真剣になって話すのは久しぶりでそれだけでも本気度が伺える
向井「あの女の子、倒れてて、それに記憶喪失かも知らんのにシェアハウスはむずない？」
そう、問題はそこにある
記憶喪失という点が本当そうなのは自分の名前が分からないと言っていたこと
倒れていたこととも何か関係があるのか、
深澤「翔太どした？」
渡辺「いや、普通に考えてシェアハウスは無理だろって思って。だってそもそも女の子が居るなんてまずいだろ」
それはごもっともな意見だった
たしかに、女の子は危険すぎるしファンの子に申し訳ない
ラウール「でも、なんかほっとけない」
そのラウールの言葉に空気がざわつく
その言葉はたぶんみんなが思ってたことだから
でもみんな、メンバーのことを思って黙っていた本心だと思うから
ラウールは慌てて口を抑えてるけどそういうことを言えるのはラウールのいい所
深澤「ほっとけないのは分かるよ」
岩本「うん、」
阿部「それに倒れてたってのも気になる」
渡辺「そこは気になるね」
宮舘「とりあえず病院行くって言ってたしなにかしら分かるんじゃないかな？」
目黒「そうだね」
宮舘「よし！ご飯作る、何がいいとかある？」
向井「だてが作るもんならなんでもええ！」
舘さんが空気を変えるようにご飯の話をしてくれて重い雰囲気からいつもの雰囲気に戻る
それでもやっぱりみんなどこかソワソワして落ち着きがないようにも思えた
夕食を食べたあと各自自分の部屋に入っていった
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作者名：るる | 作成日時：2020年4月18日 0時
