今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:31,571 hit
小｜中｜大
＿＿＿＿_13 ページ13
1人きりになった部屋
でも部屋のいたるところにAがいた痕跡
俺は罪深さと一緒に
やり場のない苛立ちを感じていた
俺たちは愛し合ってるのに
Aを愛してるのに
こんなにもAを求めてるのに
俺の中で膨らんでいく
Aへの思いをどうにか理性で抑える
携帯を手に取り
消せずに着信履歴に残ってる【A】
を指でなぞる
さっきまであった胸の高鳴りは
どこへいったんだろう
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A「今日はさ、どっか外に出かけよ？」
急にAがそんなことを言い出した
"外って……
さすがにそれはまずいだろ"
Aには旦那がいるし
俺は一応この年でもアイドルなわけで
俺たちが外を出歩くのには
デメリットとリスクしかない
A「今日はあの人が泊まりでいないから
だから今日なら1日一緒にいられるかなって」
そう言っていつもより俺の側を歩くA
そんなAが愛しくて
思わず彼女の手を握り、指を絡める
周りからは誰が見てもきっと
幸せなカップルに見えてるだろう
だけどそんな甘い雰囲気もここに来たら
辛い現実に引き戻される
A「ごめん、ここだけはダメ
誰に見られるか分からないから」
そう言って駅の近くまでくると
Aは今までよりも少し距離を置いて
俺の隣を歩いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2016年5月5日 20時
