68日目 ページ28
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『で、仕事が終わってここを出てから行方不明になったんですよね』
私の言葉に頷く3人。一応港に行ったことはわかっているが、港までの道のりや拉致された後はわかっていないらしい。
土方「とりあえず、港にいってみるか」
『そうですね』
近藤「その前に食堂でご飯食べよう!!」
時計を確認すると、ちょうどお昼時。今日のメニューはおばちゃんに頼んでAちゃんの好きなものにしてもらったよ、という近藤さんについていく。
「Aさん!」
「もう怪我は大丈夫なんですか!?」
「俺の事覚えてます!?」
『えっと・・・?』
食堂に入った瞬間、わらわらと集まってくる人達。なんかデジャブを感じる、沖田さんが群がってんじゃねェハエ共、ととんでもない暴言を吐いているが、散らばる気配はない。気にしていないようだ。慣れてらっしゃる。
近藤「流石Aちゃん!人気者だね!!」
『そうなんですか?』
やっと座れたと思うと、すぐに目の前にお盆が出てくる。沖田さんが私の分も持ってきてくれたようだ。まだ歩くのに時間がかかってしまうからありがたい。手を合わせて、早速一口食べてみる。
美味しい。母の味、というのだろうか。 薄味の病院食した食べていなかったからなのか、余計においしく感じているのかもしれない。
美味しいご飯を食べ終え、食堂から出ると早速土方さんがタバコを口にくわえてライターを取り出した。沖田さんは文句を言っているが、この人も慣れてらっしゃる(2回目)。
『あ、ライター』
土方「お前まで文句か?」
『いえ、私ってタバコとか吸ってないですよね?』
近藤「吸ってないよ!?」
『・・・』
沖田「なんかわかったのかィ?」
黙った私をみつめる沖田さん。疑問符はついているものの、わかったんだろ、言え、と目が語っている。
『私の部屋の机の上にライターがあったんです。タバコを吸わないなら、”何か”を燃やしたとしか思えません』
近藤「その何かって・・・」
『港に来るように仕向ける手紙、とか』
「「「っ!!」」」
ただの憶測でしかないが、3人の反応は・・・
土方「一ノ瀬ならやりかねねーな」
沖田「Aが証拠残すなんてマネしやせんね」
近藤「やるからには徹底する子だからな!」
ということらしい。なんか全然褒められてる気がしないのは気のせいだろうか。この人達の私の印象はどうなってるんだ。
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ふに - どタイプな作品です! (2021年9月15日 15時) (レス) id: 67a56933bc (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - 就活生!頑張ってください!上から目線すんません (2021年7月8日 22時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
真選組しか勝ちません☆ - とってもこの作品大好きです!続きがとっても気になります!失礼ですが、早く、更新頑張ってください!応援してます! (2021年7月7日 18時) (レス) id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - とても続きが気になる作品ですね。応援しています。 (2021年2月15日 16時) (レス) id: 291812b26e (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがリクエストをしてもいいですか? (2021年1月18日 1時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙輝 | 作成日時:2020年8月5日 17時