今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:4,366 hit
小｜中｜大
・ ページ15
「痛え……何もそこまでやんなくたって良いだろうにさ」
先程の怪我を労りながら独り言を呟いていると加賀さんの弟である仁が口を開いた。
「お兄ちゃん止まってるよ」
はっきりいってこいつやだ。毒舌だし、年上敬わないし。俺も大概だが十二歳がそれでいいのか。
どうやらボートを沖に流されないように押していたのだが恨み節を心の中でサトリ野郎にぶつけているうちに手が止まっていたらしい。
「お前そんな言葉どこで覚えたんだよ」
「え？ お兄ちゃんが言ってたよ。こう言えばグレイお兄ちゃん喜ぶって」
よし、後であいつをボコろう。そう決意した瞬間だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
