付き合ってないです【時透無一郎】

伍 ページ6

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し「あら？Aさんじゃないですか！

珍しいですね」









少しのかすり傷だったのに
無一郎くんが蝶屋敷に行けとうるさいので
しのぶちゃんにも会いに蝶屋敷へ来た











「柱なのにかすり傷なんて情けないけど…

でも無一郎くんが行かないと
お団子食べさせてくれないって」






し「…そうなのですね。

で、時透さんは何方へ？」






「眠いみたいなんで帰らせたよ」











無一郎くんは目を擦りながら山の中を歩き
降りた頃には半寝状態だったので
無一郎くんの屋敷に帰らせた



"とりあえずそこに座ってください"と言われ、
しのぶちゃんが座っていた椅子の前に座る


しのぶちゃんは机の上にある救急箱を
ガサゴソと漁りながら口を開いた








し「それにしてもAさん

本当に恋仲ではないのですか？」









悪魔の笑みで問いかけてきた

慣れている質問だが、顔がボワッと
熱くなっていくのがすごく分かった









「つ、つ、付き合うわけない！

第一、私と無一郎くんが釣り合うわけ…」










顔が真っ赤になっているのは
しのぶちゃんも気づいているだろう

それがどうしても恥ずかしくて
顔を両手で覆う









し「私はお似合いだと思うんですけどね。

まあとりあえず消毒液塗って……」



「う…お願いします…」









"ふふっ"と笑って治療を始めた










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ひとせです。

総合順位1位ありがとうございます！
これからも頑張らせていただきます！




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