【相澤消太】因縁の姉妹【轟焦凍】 (ページ6)

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4話ページ6

4話(人2)

｢ねっむ…｣

早起きは苦手。

が、遅刻なんてしたらどうなることか…

私はなんとか体を起こして、眠たい眼を擦りながらお母さんが作ってくれたご飯を食べ、制服に腕を通す。

そんな中、ちらっと目の端に入ったのは姉との写真。

｢お姉ちゃん…元気、かな…。今どこにいるんだろ…｣

姉とは小さい頃に親のいざこざに巻き込まれて離れ離れ。それ以来会っていない。

私を助けてくれた、私のヒーロー。

｢っし。いってきまーす｣

準備を終えて、私は学校に向かった。

ヒーロー名門校、雄英高校に。

｢1-A……着いてしまった…。てか、扉でっっか…誰かこのサイズいんのか？｣

そんな疑問を扉にぶつけ、扉に手をかける。

開けると、そこにはらんらんと目を輝かせるクラスメイト達。

すると間もなく、不思議そうな顔をした。

…デ、デスヨネー…。

第一、私入学試験皆と一緒に受けてないしね。プラス、このクラス実質２１人になるしね。席とかおかしいよね！

ほら見ろ、本来一列五席が四列なのに、一列六席の列があるじゃねぇか…っ

浮くよな！そりゃ浮くよな私！！

周りの視線が痛いが、その飛び出た席に私は座る。

…なんでもいいけど前の子、胸でけぇな。

そんなこんな、そのうち騒がしくなり、担任も現れ、私たち1-Aが出たのは入学式でもガイダンスでもなく、グラウンドだった。

そこで担任の相澤先生から紹介された、相澤先生のサイドキック候補生の『メアリ』と名乗る生徒。

あれは…

勘だ。ただの、勘。確証もなにもない。

でも、声を上げるのを抑えられなかった。

お姉ちゃん、でしょ…？

立ち上がった私を見た『メアリ』は、不思議そうな顔をした。

『メアリ』は私を見てもピンと来ていないようで、眉をひそめていた。

その顔を見て、私はなにも言わずそのままその場に座った。