【相澤消太】因縁の姉妹【轟焦凍】 (ページ40)

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33話ページ40

33話(人2)

お見舞いに行ったはいいものの、メアリさんはまだ目を覚ましていなかった。

仕方ないので、それぞれ持ってきていたお見舞い品を相澤先生に託して出ていった。

でも丁度出たあとだった。

耳郎｢……メアリさんの声｣

上鳴｢マジでかナイス！｣

耳郎ちゃんがまたしてもメアリさんの声を拾った。

私は悪ノリしまい、しまいと思っていたのに、やはりはっちゃけてしまい、耳郎ちゃんにスピーカーを差し出した。

切島｢おま、神崎…なんでいつもスピーカー持ってんの？｣

｢…いやなんか、こんなこともあろうかと…？｣

私達はまた同じ過ちを繰り返した。

壁の向こうから聞こえてくる相澤先生とメアリさんの声。

相澤｢あ、俺の格好馬鹿にする前に言っとくけど、(人1)も同じ状態だからね｣

『マジすか』

相澤｢マジです｣

『私何日寝てました？』

相澤｢3日｣

『え、マジすか？』

相澤｢マジです｣

｢｢｢｢｢｢(仲良いなぁ…)｣｣｣｣｣｣

まだこの会話を聞くあたり、仲が良さそうでクラス皆ホンワカしていた。

でもやはり、問題はあった。

『先生が横にいてくれて安心します。やっぱり私、先生のことすk』

男子｢｢｢(この先、聞いちゃ俺たちの夢と希望が…！！)｣｣｣

女子｢｢｢(す、す～～？？？)｣｣｣

女子は先を聞きたかった。

男子は聞くのを恐れた。

峰田くんがマイク先生を押して、マイク先生も察したのか、いつもより少し高めのテンションで病室の扉を開けた。

その後、1-Aは脳内で完結した話を肯定して、1-Aだけの恋バナ認定した。

そんなこんな、相澤先生のスマホが鳴り、皆は空気を読んで口を閉じた。