【相澤消太】因縁の姉妹【轟焦凍】 (ページ23)

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18話ページ23

18話 (人1)

『昔話は以上です！』

私は真剣な顔をしていたと思うのでいつも通りおちゃらけた感じで笑ってみせた

相澤｢辛い時は笑わなくてもいいんだぞ…｣

その言葉、昔誰かに言われた気がした。

でも今となってはその言葉もただ重たい

『大丈夫です、今はこうして自分の意思でヒーロー目指してるんで、辛くなんてないし先生のサイドキックになるため頑張ってるんで！！』

相澤｢…そうか｣

先生はそう言うと私の腕を引っ張り、
いつの間にか私は先生の胸の中にいた

相澤｢しんどかったな……泣きたい時は泣けよ｣

笑顔のまんま私は思考が停止した＿＿＿

"泣きたい時は泣く"

"(泣くな！ヒーローになり俺の誇りになれ！)"

『先生、私…』

知らず知らず私は泣いていた。

何年ぶりに泣いただろう。

最後に泣いたのは、小学校3年生の時かな…。

もう、泣かないって決めてたのに……

『…せんせっ、、私っ。』

相澤｢頑張ってる。(人1)はお前はもう立派なヒーローなんだ。過去のことを忘れろなんて言わない。でもお前は自分の意思で今ヒーローやってる。それだけでいいじゃないか｣

『…………』

相澤｢トラウマ、だろうが。親父さんを驚かせるぐらいのプロヒーローになろう。｣

いつも、欲しい時に欲しい言葉を言ってくれる相澤先生。

妹が再び現れて気が動転してたんだろう

お父様の昔のトラウマ

記憶に蓋をした過去。

私はもうデビューもしたアマチュアだがヒーローだ。

これから先生のサイドキックで頑張っていくんだ。

昔のトラウマは徐々に乗り越えればいい

今やるべき事をしよう。

『…もう大丈夫です、午後のUSJ期待しといて下さいね。好成績だしてみせますよ』

相澤｢あぁ、楽しみにしてる。｣

先生は私の頭をポンポンとした。

午後も頑張らなくちゃ…！